一昨年は、横田謙さん、今年は村松増美さん、そして先月25日には國弘正雄さんという日英同時通訳者の草分けとして業界を支えて来られた方々が相次いでお亡くなりになっています。そういう意味でも、大先輩の話を聞く機会はますます貴重になってきました。
私が最初に通訳に興味をもったのは、やはりこうした大手通訳学校が主催するセミナーで同時通訳者の講演を聞いたのがきっかけでした。地方にいるとなかなかこうした機会がないのが歯がゆいですが、少しでも興味ある方はぜひ申し込みを!無料です(笑)
広島国際会議場の通訳ブースです。通訳機器が3台設置されたのはイレギュラー…笑。 |
この代理店ですがDistributorなのかAgentなのかの違いは現場の会話の中で抑えるようにしましょう。もちろん Direct Salesしかしないとなれば、出店業者の海外窓口担当部門について聞かれるでしょうから、その部門の英語名称も要確認です。1.対象国に代理店があるか?
2.取引最低ロットはいくらか?
3.取引最低金額はいくらか?
4.発注から納品までのリードタイムは?
5.出荷条件は?(Ex-works/FOB etc)
6.パンフレット(英仏語あたり?)、Webサイトはあるか?
すみません…再びワインについて全くのド素人なので、これはあくまで想像です。ただし私が以前海外商品見本市ブースで仕事した時、クリスタル・ガラス加工専門(デザイン含む)メーカーを担当したのですが「カスタマイズ対応できるか」質問していた業者がが有りました。現地プロデューサーとして利用者(消費者)のニーズに合わせた商品開発をしている業者の来場も考えられます。7.サンプル商品の送付は可能?またその時の最低数量および価格は?
8.訪問企業側のニーズや好みをプラスして新製品の製造請負は可能?
このイベントはサイトを確認したところ、海外のワイン業者が日本市場に向けて売り込むことを目的としたイベントのようです。であれば、ここから想像を膨らませて1.会社概要
2.会社が売り、や主要特許項目
3.出店目的の対象商品
4.対象商品の国内外出荷状況
5.国内外取引銀行
などが考えられます。(ワインに詳しい方ならもっと思い浮かぶのかもしれません…汗)6.今回対象ワインのカテゴリー
7.ぶどうの産地と気候
8.ワイン醸造に利用している特別な技法
アラビア語の通訳手配そのものがそもそも無かったとか。実際には、会場にいる記者にアラビア語ができないか募ったところ一人、アラビア語中国語ならばできるという人がいたけれど、会見公式言語の英語ができなかったため断念。その後、デキるという人が現れトライしてみるも英語のクオリティーが低く途中でギブアップ。見かねた金メダリストが助け舟を出した…ということだったようです。(ちなみに広州大会では北朝鮮を除き、アラビア語含めた必要言語が手配されていました。)<アジア大会>選手が通訳に…組織委「今後はアラビア語通訳を配置」
2014年10月01日16時42分
[ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版] comment24hatena0
29日、2014仁川アジア競技大会陸上男子1500メートルのメダリストが集まった記者会見場には、アラビア語の通訳が現れなかった。関係者および取材陣は組織委の未熟な大会運営を批判した。金メダリストのモハメド・アル・ガルニ(カタール)は英語を話せたが、銀メダリスト(バーレーン)と銅メダリスト(イラク)の選手はアラビア語以外の言語を話せなかった。結局、金メダリストのアル・ガルニが他の選手の通訳を担当した。
(一部抜粋)
JTFジャーナルWeb |
なんとオリジナルではスティーブに突っ込んでなかったとは!この他にも、アメリカのポップを口ずさむところを吹替ではピンクレディーの歌詞で歌わせたりしていたそうです。Grahamのあの軽さに合わせて「やっこさん」「おっかさん」「べったり塗ってね、オバちゃんの厚化粧のように。」「はいはいカワイイ僕のチキンちゃーん」なんて、日本人の耳にとても楽しいじゃないですか。まぁおやじギャグではありますが(笑)グラハム・カーGraham Kerr の初代吹替・浦野光インタビュー
(平凡社『QA』1991年2月号掲載)
「ぼくが声を担当していたころは、東北新社のディレクターの川村常平さんと翻訳の小川裕子さんで、日本語版を作ってたんですけど、翻訳の小川さんがこの番組に惚れ込んでいましてね。
外国のギャグなんて、そのまま翻訳しても日本では通じないもののほうが多いから、ストーリーに合わせていろいろアレンジしてくれたんですよ。
それでもまだ、グラハムの口と台詞が合わない部分が出てくるんです。
そこで、番組のスタッフロールにスティーブっていう監督の名前が出てくるんですが、こいつを使って台詞を作ろうということになりましてね。
ですから日本語では、『だめじゃないか、スティーブ!』とか言ってますが、実際の作品にはそんな台詞はないわけですよ」
通訳業の重要なポイントに挙げたのが、(1)専門知識(2)集中力と記憶力(3)情報収集能力(4)伝達力(5)監督への忠誠心-の5項目。
佐藤秀峰 漫画貧乏 Kindle版 ¥ 0 |
【翻訳者オフ会(ゆるくオシャベリ)】
日時:
8月9日(土)13時~(14時の時点で全員顔合わせられたらいいな)
場所:
JR福山駅から徒歩圏内のカフェで
天満屋の中のアフタヌーンティー or
駅直結の「さんすて」内のUCCカフェなど
フリーランス翻訳者をどう定義した上でのアンケートであったかまで確認していませんが、多くの「翻訳者」が直接クライアントを持って稼働していることが分かります。受注方法については「翻訳会社から」 が 86.7%であるのに対し、「ソースクラ イアントから直接」が 38.2%と示され ている(複数回答可で重複あり)。ソー スクライアントとの直接取引のきっかけ については、「知人の紹介」が 48%、「以 前からの知り合い」が 43%と圧倒的な 数値を示している。「営業」が 12.7%を 示していることについては、翻訳会社の 営業力の強みが感じられるとの指摘があった。「翻訳マッチングサイト」と「SNS 経由」がそれぞれ 8.6%を示しているこ とについては、インターネット普及の効 果かが見られるとしながらも、意外に低い 数値てであるという印象をもったとの発言 があった。
ホントかよ…!? |
a) は、機械翻訳(使えるかどうかは別にして需要があるのは確か)やクラウドソーシングと行った翻訳ビジネスの台頭で、市場での価格圧力は翻訳者自身が一番感じていることでしょう。エージェントから価格を下げるよう、正面から求められるケースもあるようです。しかし、レート下げに応じるということは、そのレートでこの先も「できます。」と宣言することに他なりません。かつてそのレートで仕事がもらえていたのであれば、価格下げ要求に応じることは自分のブランド低下を意味します。慎重に対応しましょう。そうなると、考えられるのが登録エージェント/クライアント数の少なさの問題です。a) (実力に対して)レートが高すぎる。
b) (実力を理解する)エージェント/クライアントにリーチできていない。
c) (実力に対して)レートが低すぎる。
d) 実力が足りておらず、市場で通用しない。
このように、エージェンの案件依頼傾向とキャンセル規定を見るだけでも、それぞれのエージェントがどういう信条でビジネスをやっているところかが見えてこないでしょうか?例えば…【エージェントA】
打診頻度は時期によりまちまち、打診は早い時期にあてっても直前まで確定しない。
1日前~当日 合計の100%
5~2日前 合計の60%
※キャンセル日は、土日、祝日を除く営業日数で計算いたします。
【エージェントB】
打診頻度は低いが、仮案件で入ってきてもほぼ確定に結びつく。
当日/前日 100%
2,3日前 50%
4~5日前 10%
【エージェントC】
打診は頻繁にあり確定時期も早いが、直前キャンセルが多い。
前日 100%
前々日 50%
3日前 25%
【エージェントD】
打診頻度は頻繁ではないが、比較的複数日案件が多い。仮案件はまずまず確定に結びつく。
当日/前日のキャンセル: 100%
前々日/3日前のキャンセル: 50%
4/5日前のキャンセル: 30%
※上記日数表記は原則営業日換算ですが、土日、祝祭日業務の場合はその都度取り決めさせていただきます。 ※終日案件が半日案件になった場合、差額分がキャンセレーションの対象になります。 ※各種拘束費のキャンセレーションについては、その都度ご相談させていただきます。
2.キャンセル規定の注意点【エージェントA】
1日前~当日 合計の100%
5~2日前 合計の60%
※キャンセル日は、土日、祝日を除く営業日数で計算いたします。
【エージェントB】
当日/前日 100%
2,3日前 50%
4~5日前 10%
【エージェントC】
前日 100%
前々日 50%
3日前 25%
【エージェントD】
当日/前日のキャンセル: 100%
前々日/3日前のキャンセル: 50%
4/5日前のキャンセル: 30%
※上記日数表記は原則営業日換算ですが、土日、祝祭日業務の場合はその都度取り決めさせていただきます。 ※終日案件が半日案件になった場合、差額分がキャンセレーションの対象になります。 ※各種拘束費のキャンセレーションについては、その都度ご相談させていただきます。
1.キャンセル規定をそもそも確認してなかった…。
2.営業日計算の規定はないのに、実は営業日計算。
3.複数日案件が一気にキャンセルの場合でも、一日単位ごとの保障
4.「案件ごとにご相談」対象の案件だった…
話は変わりますが、ハリウッド俳優で中年の星(笑?)ジョージ・クルーニーが人権活動家の弁護士と婚約したと日本の報道機関も伝えています。でも、その報道の仕方を見て驚くのは「アメリカの◯◯誌が伝えたところによると…」と枕言葉が付いていることです。たかが芸能人の婚約でしょうが、日本の報道機関で裏をとった上で彼の婚約を報道しているところは果たしてあるのかしら…と呆れてしまいました。米大統領尖閣発言 訳語の食違いは許容範囲?
一方で、オバマ大統領は、会見の中で尖閣問題の平和的解決の重要性に繰り返し言及。この点に関し、多くの主要メディアは、オバマ大統領が安倍首相に「事態がエスカレートし続けるのは正しくない」と述べたと報道していたが、朝日新聞と共同通信は「この問題がエスカレートし続けるのは大きな過ちだ」と述べたと伝えていた。
日本報道検証機構 GoHoo から抜粋
自前調達に妥当と思われる機器数> 送信機 2機、受信機 3−4機
受信機はウィスパリングは通常二人まで、三人以上へは非常に難しいことをベースで考える。送信機は、生耳でスピーカー音声を拾うリスク回避のため、スピーカー用にも1機で合計2機。
豆知識>ステレオスプリッター
受信機のイヤホン挿入口に差して、イヤホン二本を差し込み可能にし、受信機1機で二人をサービスできます。
他にもいろいろ有りますが、プラグ差し込み口がケーブルになっているタイプの方が使い回しが効きます。会場用意の音声設備へのプラグインで上記のタイプでは本体が邪魔して入らなかった経験が…。
私が持ってるのはコレ。生産終了してるとか…悲
参考: http://p.tl/XEug
- A帯: 要ライセンス取得 テレビの番組中継波等として使用。
- B帯(700MHz~800MHz): 混信の可能性が高く使用にはリスクが伴う。音質はA帯と変わらない。ただしA帯とは異なり許可制ではないので自由にチャンネルを設定できる。
- C帯(300MHz): B帯同様に混信の可能性があり。音質はA・B帯より劣るようで電波の飛び(距離)は波長が低いため一般的に長いとされる。(パナガイドやTOA社製品が使用しているのはこの帯域です。)
- A帯: 要ライセンス取得 テレビの番組中継波等として使用。
- B帯(700MHz~800MHz): 混信の可能性が高く使用にはリスクが伴う。音質はA帯と変わらない。ただしA帯とは異なり許可制ではないので自由にチャンネルを設定できる。
- C帯(300MHz): B帯同様に混信の可能性があり。音質はA・B帯より劣るようで電波の飛び(距離)は波長が低いため一般的に長いとされる。(パナガイドやTOA社製品が使用しているのはこの帯域です。)
広島国際会議場 会議室ダリア常設ブース この時は便宜上通訳機材が三台入ってますが、通常は二台です! |
*ウィスパリング通訳
通訳者が聞き手の耳元でささやくように通訳をすることからウィスパリングという名前がついています。聞き手が1-2名までに限定される場合に用いられる同時通訳です。通訳者はオーディエンスの後ろや横に座り、他の聞き手の迷惑にならない程度の小声で訳出します。簡易同時通訳機器を使った同時通訳(パナ同通と言ったりします。)をこれに含めることも有ります。
NHK総合テレビ
毎週月曜日 午後10時~10時48分 今と未来を描くドキュメンタリー
第225回 2014年3月3日(月)
言葉を超えて、人をつなぐ
会議通訳者・長井鞠子
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html#20140303
第三章 通訳者の生活とその技術
p. 83〜
母が家にいることは、すごくうれしい。でも、だからといって母がいない日にさみしい思いをしているわけではありませんでした。それは、私にとっての「普通」の状態。「うれしい」の逆は「さみしい」ではなく、「普通」ということです。
こういった自分自身の体験から自分自身が母親となってからも「母親が仕事を持って、家にいない時間が多くても、子どもがさみしい思いをするわけではない」という確信が私にはありました。
どちらも、具体的に準備の仕方がわかるように動画を付けてもらいました。本当はもう少し詳しく解説したかったのですが、字数制限の関係で何だか駆け足に項目をできるだけカバーすることに努めたので、ちょっと無味乾燥な感じがするかもしれません。
ダボスの通訳者に対する安易な批判は、それが「通訳という作業がいかに高付加価値であるかという事実に対する無知・無関心」に端を発している、という意味で、ダボスの通訳者一人ではなく、我々通訳者全員に対するものと考えるべきです。
Even meticulous planning for live events cannot prevent all error.
ペア通訳者がクライアントの面倒見が過度によくて、頼まれもしないのに業務後のお買い物に付き合ったりしていた。こういうスタンドプレーは次から同じことを期待されると他の通訳者が困る…。
とおっしゃった方がいました。いくらエージェント仕事とは言え「訳出を途中で切り上げるなんて…!」と思ったのですが、一概にそれがひどい、とも言えない事情も考えられます。同じプロジェクト付きの他の通訳者達が、業務終了時間がくると訳してる途中でも一斉に通訳をやめて業務終了してしまい、釈然としない。
例年、3月の決算締め月に向けて皆さん予算を使い切ろうとなさるのか、2月中旬から通訳業界は多忙を極めます。そんな中、 なんとかかんとか確定申告を終わらせて、週末にほっと一息ついているところです。 このブログのオーナーである私は、今でこそ東京住まいですが、出身の広島には頻繁に帰省して...