2013年11月13日

2013年度 映画英語教育学会(ATEM)西日本支部 第11回大会

広島でこんな学会が開かれるようです。

私は残念ながら同日に開催のInterpretJAPAN2013へ出席のため、こちらへは参加できません。ですが、地方在住者にもこうした興味深い学会に出席できるチャンスがあるんですね。

「映画英語教育」と何だか固い名前がついていますが、プログラムを見ると英語学習者が映画を利用して効率的に学ぶことのヒントが得られそうです。

ただいつも思うのですが、こうした学会関係者は実務関係者とはかなり距離が有りますよね…。JATでもJATENT(エンタ)というグループが新たに立ち上がり、字幕や映画翻訳を専門とする翻訳者が集まって活動を始めましたが、彼らもこの学会については知らないだろうし、学会の先生方も日々字幕翻訳を手がけている翻訳者にはコンタクトが無いのではないでしょうか?(私が知らないだけかな?)

「英語教育」という切り口が、「翻訳」とはかなり違うようにも思われます。しかし、映画の文化的背景に深く根ざした側面は、英語教育でも重要な部分を占めるでしょうし、日々海外の映画・メディアに接する翻訳者から情報を得ることができれば、新たな視点を得られるかも知れません。

逆に、広く字幕や映画を考察した研究者から新たな視点を得て、映画の時代背景や想定されるオーディエンスに向けて新しいスタイルに翻訳者がチャレンジする…ということも出てくるかもしれません。

通訳業界もそうですが、実務者と研究者の交流はもっと盛んになればいいな、と思います。(プログラムURL> http://www.atem.org/kansai/document/2013ATEMN11_Program.pdf)


映画英語教育学会(ATEM)
URL:http://www.atem.org/new/index.php

2013年11月4日

医療通訳ー講演会ワークショップ他(多文化共生きょうと)

先日、明海大学浦安キャンパスで開催されたイベントでも鳥飼先生が話しておられましたが、必ずしも移民大国でない日本にも、観光目的以外の外国人の流入が拡大しています。それにともない「コミュニティー通訳の需要はこれから先も増え続ける」ことはどうやら間違いなさそうです。その中でも特に需要が増えるだろうと言われていたのが、医療通訳でした。

そんな中先日、多文化共生センターきょうとさんから下記のような講演会、ワークショップの案内を頂きました。日本でも、神奈川、京都、神戸にはこうしたコミュニティー通訳への取り組みは進んでおり、その意味でも充実した内容を期待できると思います。

あの、「医療通訳基準」を策定した第3回から3年半、
12月15日(日)第4回医療通訳を考える全国実践者会議を再び京都で開催します!今回は、国内外から医療通訳の現場で活躍する多彩なゲストをお招きし、
色々な視点から医療通訳について考える1日にしたいと思っています。

前日14日には、センター・京都市・京都市国際交流協会の恊働で行っている京都市医療通訳派遣事業が始まってから今年で10年を記念し、記念フォーラムを開催します。
寒い時期ではありますが、ぜひ2日間おこしいただければ幸いです。

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第4回医療通訳を考える全国実践者会議「医療通訳の現在・未来を考える」
詳細:http://www.tabunkakyoto.org
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医 療通訳を考える全国会議では、医療現場におけることばの問題に取り組んでいる行政、国際交流協会、NPO、医療関係者、通訳者などが集まり、医療通訳にお
ける課題の共有や解決に向けた議論を行ってきました。第4回「医療通訳を考える全国実践者会議」では、医療通訳や
外国人医療に関わる国内外の注目すべき潮流やテーマについて取り上げます。医療通訳の今、そして未来について考えていきたいと思います。

日時:2013年12月15日(日)
時間:10:00~17:30(受付開始時間 9:30〜)
場所:関西医科大学枚方学舎(大阪府枚方市新町二丁目5番1号)
参加費:2,500円(資料代込み)*当日受付にてお支払いください
主催:特定非営利活動法人 多文化共生センターきょうと
関西医科大学 医学部公衆衛生学講座
申し込み方法:インターネットのフォームからお申し込みください

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全体会 10:00~12:00
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「移民国家における通訳認定の取り組みから学ぶ
-移民国家はいかに通訳認定制度をつくったか?-」

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分科会 13:00~15:00
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・医療通訳分科会「医療通訳の質を考える」

・医療分科会「多様化する医療の現状と展望」

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医療通訳に関する3つテーマについての
ワークショップもそれぞれ開催します 15:30~17:30
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workshop1「医療通訳制度を創るには?」
-如何にしてつながる(連携)・育てる(育成)・制度化するか-
workshop2「本音で語り合おう私たち(通訳)のこと」
workshop3「医療従事者に求められる異文化間能力とは?」

※各ワークショップには対象・募集定員を設けているものもあります。参加希望の場合はご確認の上お申し込みください。


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京都市医療通訳派遣事業10周年記念フォーラム
詳細:http://www.tabunkakyoto.org
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京都市医療通訳派遣事業は、2003年の事業開始より10年を迎えました。本フォーラムでは、事業運営者、医療通訳者、患者、医療従事者等の視点からこれまでの歩みを振り返るとともに、次の10年の医療通訳の未来について語り合いたいと思います。

日時:2013年12月14日(土)
時間:13:30~17:00(受付開始時間 13:00〜)
場所:京都市国際交流会館(京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
http://www.kcif.or.jp/HP/rental/map/jp/access.html
参加費:無料

■鼎談「医療通訳事業の10年を振り返って」
■医療通訳事業を利用者の視点から語る
■表彰式 16:45~

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特活)多文化共生センターきょうと

京都市下京区五条通高倉角堺町21
jimukino-ueda bldg.206
TEL 075-353-7205(月~金 10:00-18:00)
FAX  075-353-7206
E-mail: info@tabunka-kyoto.org
URL: http://www.tabunkakyoto.org
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広島通訳 Tea Salon を開催します

例年、3月の決算締め月に向けて皆さん予算を使い切ろうとなさるのか、2月中旬から通訳業界は多忙を極めます。そんな中、 なんとかかんとか確定申告を終わらせて、週末にほっと一息ついているところです。 このブログのオーナーである私は、今でこそ東京住まいですが、出身の広島には頻繁に帰省して...