2024年1月4日

2024年もよろしくお願いします。

 

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

 新年の挨拶を「おめでとうございます」という習わしが憚られるような、元旦(令和六年能登半島地震)、二日(羽田空港日航機衝突事故)の日本の出来事でした。地震や事故は一時のことですが、被災されたり被害に遭われたりした方にはそれが始まりでしかなく、中には癒えない傷を抱えながら残りの人生を歩まなければならない方も数多くおられると思います。心よりお見舞い申し上げます。

 この年始早々の事態を見て、常々考えている「より善く生きること」を続けるしかないと思う一方、年齢を重ねるごとにその難しさをひしひしと感じています。欲の深い私なので、面白そうなこと、楽しそうなこと、色々と首を突っ込みたい衝動は年齢とともに衰える事もなく、しかし身体的な衰えは自覚せざるを得ません。バランスをとりながら、今年も自分がご機嫌でいられるように、仕事にプライベートに精進していこうと思います。

 プライベートでは親族が年齢的に心配される状況になりました。一人暮らしの親族は、介護は必要としないけれど加齢による物忘れが増えたり、運転中の自損事故により免許返納に至ったり、健康面でも少しずつ支障が出てきて昨年は隔月で帰省していました。にもかかわらず、すでに施設入所の親族には、コロナ禍後も面会条件が厳しくて一度しか会いに行くことができませんでした。幸いフリーランスという仕事の形態のため、自身でのスケジューリングが可能ですが、親族の手術が急に決まった時には無理を言って確定した案件のリリースに応じてもらい、エージェントさんのありがたみを強く感じました。仕事を通じて知り合った同僚達や久々に繋がった学生時代の仲間とも親世代についてはさまざまに情報交換ができています。幸いなことでとても心強く感じています。

 仕事面では、生成AIが手軽に利用できるようになったことで、仕事の準備の仕方が変化しました。分野ごとの頻出用語集を自動生成、予定スピーカーがおこなった講演動画を最新数本レコメンドさせる等、いわゆるCo-pilot的な利用を始めました。現場で利用する単語リストだけは未だに「手(身体)で覚える」為に、時間が許せばすべて手書きにし、そうでない場合には印刷したものにマーカーしたり追記したりで記憶を強化するようにしています。実際の現場で通訳しながらの利用は、リモート通訳で自前の機材を利用するときに「文字起こし機能」を利用する程度ですが、必ずしも役に立つとは言えないのが難点。
 こんな風にテクノロジーの進化を楽しみながら活用できていますが、夏以降に昨年に輪をかけて増加した現場案件では、オーディエンスが近い事で自分自身の気持ちが引き締まり静かに高揚する感じを思い出し「人間のコミュニケーションを橋渡ししている実感」を改めて噛み締めることができた気がします。そして現場に「足を運ぶ」事で1日の歩数も昨年から激増し、健康面でも恐らくこれはプラスになっていることを期待しています。

 皆さんは新年にあたりどんな風に今年を展望されたでしょうか?テクノロジーの進歩と自身の加齢と相まってか年々時間の経過が加速度的に速くなっている気がします。できる限り波に乗っていきたいところですが、今年も私らしくマイペースに進んでいきたいと思います。

 引き続き本年もどうぞよろしくお願いします。

追伸
そして今年はフリーランスとして完全独立してから15年を迎えます。さすがにプロフィール写真は撮り直して差し替えなければ…汗。3月末までには実行します!

ピースリンク通訳事務所
代表通訳翻訳者 宮原美佳子

広島通訳 Tea Salon を開催します

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