2014年3月6日

簡易同時通訳機器(その2:主なアナログ機器)

市場で利用されている一般的な簡易同時通訳機器として有名なものが2種類有ります。どちらもアナログ機器で機能的に大きな違いはありませんが、細かい注意事項があります。基礎知識として頭の片隅においておきましょう。

パナガイド(パナソニック社製)

(俗に「パナ」と呼んでます。)

チャンネル数が6チャネルあるものが一般的です。(2チャンネルの製品も有り。)しかしながら(意外と知られていないのですが…)メーカーの推奨使用条件では「同一エリアに於いては1ch~4chの4つを最大同時使用チャンネル」としているようです。細かいスペックで言うなら、2chー5ch、4chー6chのチャンネルペアではそれぞれ干渉の危険性があるとのこと。

ただ、完全に同一のチャンネルを複数の送信機で使用する場合よりも影響は小さく、1ch~4chと5ch〜6chの使用エリアが離れていれば受信機に対して近い送信機の電波が勝つため、この場合6チャンネル全てを同時に使用したとしても(例えば、1Fと3Fで1ch~4chと5ch〜6chを分けられれば)それほど深刻な影響は出にくいようです。

私は6チャネルをフルで使う場面では、安全策をとって必ず現場での事前確認を行うようにしています。ですが、個人的な使用経験からは、特に6チャンネル使っていて深刻な影響を検知したことはありません。

ワイヤレスガイド携帯型送信機/受信機(TOA社製)


こちらもチャンネル数が2−6までのものが一般的なようですが、最大では13チャネルタイプの物も商品ラインナップに入っています。しかしながら、同時使用可能チャンネル数は6チャンネルまでとのこと。注意しましょう。


個人的な使用感等

市場に出回っている数で言うと圧倒的にパナソニック社製パナガイドが多く、簡易同通機器の代名詞としてほぼ「パナ」という呼び方が定着しています。使用感も個人的にパナガイドの方が使いやすいと感じています。理由は、以下の二点です。

  1. パナガイドはチャンネル、電源・音量のツマミの位置が適度に離れていてつまみやすい。
  2. TOA社製はツマミ回転にパナガイドに比べてかなり力が要るので、回しすぎてしまう。
ただし、購入するのであれば若干TOA社製品の方が安く手に入るようですが、購入価格については大抵オープン(法人と個人で違うなど…)となっていますので、個別に確認されることをオススメします。

次回は干渉・混信についての留意点等についてです。

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