2022年1月17日

The written word will flourish in the post-pandemic workplace (The Economist誌より)

The Economist:
Remote work and the importance of writing

The written word will flourish in the post-pandemic workplace

 受講しているニューストピックをディスカッションする講座で、The Economist誌からこの記事を取り上げて発表したのだけど、数日経っても色々考えてておもしろいなぁと思ってます。

 文章を書く行為は日本的にいうと文系的行為なんだろうけれど、情報を伝える為の書く技術の重要性を説いてるのがGoogleやGitHubといったテック巨大企業だとこの記事では紹介されてます。考えてみればソフトウェアを作るのに必要な様々なプログラミング言語は「言語」な訳で、本質的に理路整然と書くことで成立するプログラムを書くには「書く技術」が必要なのは当然と言えば当然。
 リモートワークになって議事録用にミーティングを録音されるお客様が増ましたが、後でその議事録を見せてもらうと、まとめた方の「書く力」が分かるというか、うまく行ってるプロジェクトの議事録はよくまとまっているけれど、そうでないのは以下略…笑
 理路整然であることは当然の要件とはいえ、独りよがりでなく、時宜にあった、さらに読み手の共通理解を前提として考慮したトピック設定、理論の展開、さらに伝えるべき事実の伝達というのは、それだけで本当に技術がいることだなと再認識してます。
 そして動画やスライド利用のプレゼンも、核になる企画書(書き物)が(頭の中であれ、どこかに)存在していることで、意図した内容を意図したレベルに近い形で表現できる気がします。すべての思考はきっと書くことから始まった…と過去にどこかの偉人が言ってないでしょうか?笑。
 私自身、誰の目にも触れないけど自分が気の赴くままに、時には自分の思考を整理するために文章を書くということを普段から割としてて、それはとても楽しい。でも、過去に何度か多くの人の目に触れる場所に文章を書いているので、こういうコラムを見ると、改めて振り返るの怖い感じがしてしまいます。でも、全ての思考の展開は書くことから始まると信じて、恐れずに自分なりに「まず何でも書いて文章にしてみる」という行為を続けていきたいと思います。
 …と書いた後で、この文章大丈夫か??
と心配になりますが、まぁいっか〜。

2022年1月4日

2022年もよろしくお願いします。

 

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

 昨年の初ポストは何を書いていたか…?と振り返ったところ、新型コロナ感染者数が猛烈に再拡大したお正月となり、海の向こうアメリカでは議会に暴徒が押し寄せ犠牲者が出た事件が発生したことが記されていました。新型コロナウィルス蔓延後とうとう二度目のお正月を迎えたことを改めて噛み締めた次第です。

 一昨年にもまして2021年はお客様や仲間達に支えられた一年となりました。政府の水際対策が継続し海外との人の往来が回復しないことには、通訳市場の需要は一部ごっそりと欠けたままであることは間違い有りません。しかし、新型コロナウィルスとの付き合い方に慣れてきた昨年は一昨年と比較すると、数多くのかつての現場がリモートで復活、そして新たにリモートをスタンダードとして始まったプロジェクトも多く存在したようです。直ビジネスに加え、エージェントさんからのご照会も随分復活して、一昨年に比較してお陰様で仕事量は大きく持ち直しています。

 その中でも昨年印象に残ったのは、自身が学ぶオンライン通訳の講座で特別講座を持たせて頂き、個人事業主ビジネスのプロセスの一例をご紹介させて頂いた事です。実は、ここ数年はできるだけ同業者の集まりで人前に出ることは避けてきました。久々に同業者の前で話すという事もあり、入念に準備をおこない、テーマに沿い網羅的にお話しすることができたと思います。直後から、早速とても役立った、実践的でわかりやすかった、と個別に沢山の感想を頂きホッとしましたし、お役に立ててとても嬉しかったです。

 また、現場に出向くオンサイトリモート案件で久しぶりに同僚と対面でご一緒する事が有りました。以前には気付かなかった同僚の心配りに、コロナ禍で臨む環境でハッとさせられることが有りました。多くは先輩方なのですが、一見すると何でもなかった事にも意味があることを知ったり、細かに配慮してくださっていた事に改めて気付かさました。フリーランスで10年以上稼働していますが、自分自身がまだ余裕を持って同じレベルで配慮ができていない点は通訳技術の向上と共に精進していくべきと気持ちを新たにしました。

 仕事を離れて個人的なところでは、昨年は誰も住まなくなった実家を解体し駐車場にするという大仕事を一つ片付けました。家族から「全て不要。廃棄してよし」と聞いていても、かつて慣れ親しんだ物、部屋、家を誰でもない「自分の手」で手放す、廃棄する、解体する、手続きを進めることは心の痛むことでした。やった者にしか分からない痛みだったと思いましたが、だからこそ自ら進めた事は私にとって良い経験になったと思っています。

 簡単に昨年を振り返りましたが、振り返りはこれでお仕舞い。過去は戻って来ないので、新たな年は、前向きに、昨年よりは少しだけ前のめりの姿勢を心掛けます。年末からオミクロン株の拡大が伝えられ、すでに国内の市中感染も全国的に見られ、新型コロナの状況は一進一退しながら今年も進むことが予想されます。前のめりを意識しつつ、それでも今年も一つ一つのお仕事を大切にしながら、仲間やお客様と一緒に前進して参ります。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。

宮原 美佳子
ピースリンク通訳事務所

広島通訳 Tea Salon を開催します

例年、3月の決算締め月に向けて皆さん予算を使い切ろうとなさるのか、2月中旬から通訳業界は多忙を極めます。そんな中、 なんとかかんとか確定申告を終わらせて、週末にほっと一息ついているところです。 このブログのオーナーである私は、今でこそ東京住まいですが、出身の広島には頻繁に帰省して...