通訳や翻訳という職業は、テクノロジーが発達すれば要らなくなる…というのはもう数十年前から言われていることですが、これだけ科学の進歩が目覚ましいにもかかわらず、幸いそうした現実は訪れてはいません。
とはいえGoogle翻訳、Excite翻訳など、いわゆる「機械翻訳」と言われるものはもう随分一般に普及しており、個人利用のためにこうしたサイトを使う人が少なくないのは周知のとおりです。
しかし、この機械翻訳は必ずしも個人利用にとどまっているわけではなく、翻訳業界へもじわりじわりと進出しつつ有ります。実際、原文がある一定のルールに従って書かれたマニュアルのようなものであれば、機械翻訳の訳文も悪くない精度で上がってくることがあるようです。
それでもやはりまだ人間による手直し、最終チェックは必要で、その際のチェック編集作業のことを「ポストエディット」と業界では呼んでおり、この「ポストエディットのお仕事」という名の案件を耳にするようになったのはここ二年程ではないでしょうか?
そういう時代だからこそ、翻訳者も人間翻訳だからこそ出せる「原文の深い読み込み」と「訳文の精度」をより追求すべきであり、機械にできるレベルをこなしていたのでは、商売にならなくなるのは時間の問題だと言えます。
そこで「機械翻訳の威力」と「人間翻訳の威力」の例を考えるのに相応いとも言える動画を見つけたので、どうぞお楽しみ下さい(笑)
「機械翻訳の威力」
「人間翻訳の威力」
まぁ…どちらも極端な例ですが(笑)
ですが、人間翻訳では原文の理解もさることながら、ターゲット言語(この場合広島弁、笑)を知ることでここまで広島人に訴えかける訳文に仕上がるわけです。(博多弁バージョンはこちら)広島弁を知らない翻訳者に「広島がわやなんよ」の訳文は絶対に無理です。そして、これは機械翻訳には逆立ちしたって出きっこない、まさに「人間翻訳」がなせる技。こういうの目指したいですね。
そして…
ピースリンク通訳事務所では広島弁も扱えます。ご要望に合わせ、旧市内、西条、呉方面それぞれの微妙な言葉の使い分けにも対応できます(笑)