2014年3月19日

映画『ドストエフスキーと愛に生きる』

先日は、戦火を逃れて厳しい時代の中で「赤毛のアン」の翻訳を手がけた村岡花子をご紹介しましたが、今回は同様に戦時を生き抜いた翻訳者スヴェトラーナ・ガイヤーを追った作品「ドストエフスキーと愛に生きる」をご紹介します。2月22日から東京で公開されています。

広島ではサロンシネマで「近日公開」となっていますが、公開予定作品の中にはまだ入っていないようです。私もまだ見ていないのですが…。

最近、翻訳という職業に少し世の中の興味が集まっているのかな…と思います。出版翻訳者に限られるのかもしれませんが…。文章が時代を超えて広く読み継がれるのは、時にたった一人の翻訳者によって発掘(翻訳)されたからです。翻訳者がどんな風に原文を読み発掘(翻訳)していくのか興味をそそられます。

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84歳の翻訳家スヴェトラーナが織り成す、
深く静かな言語の世界と、紡がれる美しい言葉たち。
ドストエフスキー文学と共に歩んだ一人の女性の、
数奇な半生を追ったドキュメンタリー。



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今回の映画劇場公開に合わせて、webDICEというサイトでは文芸翻訳家9名にインタビューをしています。経歴もお人柄も人それぞれ。その中でも柴田元幸さんと、鴻巣友季子さんはひときわメディアにお出になっているように感じます。お二人はオシャベリも大変面白いです。ご興味のある方はPodcast 「学問のススメ」で試聴できます。

言語をほどき紡ぎなおす者たち───海外文学界の第一線で活躍する翻訳家9名の仕事場を訪ねて vol.1 <柴田元幸/きむふな/野崎歓>
文芸翻訳家たちに訊いた“翻訳”という営為の魅力
http://www.webdice.jp/dice/detail/4096/


言語をほどき紡ぎなおす者たち───海外文学界の第一線で活躍する翻訳家9名の仕事場を訪ねて vol.2 <野谷文昭/松永美穂/飯塚容>
文芸翻訳家たちに訊いた“翻訳”という営為の魅力
http://www.webdice.jp/dice/detail/4112/


言語をほどき紡ぎなおす者たち───海外文学界の第一線で活躍する翻訳家9名の仕事場を訪ねて vol.3 <和田忠彦/鴻巣友季子/沼野充義>
文芸翻訳家たちに訊いた“翻訳”という営為の魅力
http://www.webdice.jp/dice/detail/4113/


広島通訳 Tea Salon を開催します

例年、3月の決算締め月に向けて皆さん予算を使い切ろうとなさるのか、2月中旬から通訳業界は多忙を極めます。そんな中、 なんとかかんとか確定申告を終わらせて、週末にほっと一息ついているところです。 このブログのオーナーである私は、今でこそ東京住まいですが、出身の広島には頻繁に帰省して...