ずっと前からファンで、彼女の著書などもここで紹介したことのある鶴田知佳子先生です。
実は、先日念願叶って先生に直接お会いすることができました。(ミーハーってやってみるものかも…本当にお会い出来ました!笑)全く総括できていないのですが、昨年11月に開催したInterpretJAPAN2013の様子をお話させていただいたり、実務通訳者の横のつながり、またそこからどういった活動が望まれるのか…など、ご意見を頂いたりお話をさせていただくことができました。
以後、InterpretJAPAN2013の講演者を紹介させていただいたり、地方の通訳学校事情をお問い合わせいただくなどやり取りさせて頂く中で、先生がインタビューを受けられた様子を掲載したサイトをご紹介頂きました。
鶴田先生個人については、以前に先生が書かれていた個人ブログも頻繁に見せて頂いた時期があり、また、昨年夏以来メールをやり取りさせて頂く中からそのお人柄を知ることになりました。
(お会いしてますますファンになった訳ですが!でも、一線で活躍されている方は本当に魅力的な方が多いのです。InterpretJAPAN2013で基調講演をお願いした野口由紀子さんもそうですが、彼女ともNHK放送通訳を通じて長年のお友達だとおっしゃっておられました。)
このインタビューサイトでは鶴田先生の「通訳観」がどのよなものなのかとてもよくまとまっており、しかも先生の優しい語り口がよく再現されているな…と思います。これだけ先生が「通訳」についてご自身のことを語られているサイトを私は他に知りません。
御託はこれくらいにして、どうぞ!
BOOKSCAN 世界の本好きのために
BOOKSCAN × 著者インタビュー
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
同時通訳者 鶴田知佳子
2014年1月31日
2014年1月25日
23. 通訳学校では教えてくれないコトー通訳者のスタンドプレー(?)
Twitterへある通訳者さんが下記の趣旨でポストしているのを見つけました。
ペア通訳者がクライアントの面倒見が過度によくて、頼まれもしないのに業務後のお買い物に付き合ったりしていた。こういうスタンドプレーは次から同じことを期待されると他の通訳者が困る…。
まず、本当に「困る」かどうかというと、恐らく実際には困らないだろうと思います。なぜなら「頼まれもしないのに」の時点でクライアントがありがたがっているかどうかよくわかりませんから(笑)でも何より、多くの通訳者はどちらかというと「”通訳業務以外のこと”はしない主義」の方が圧倒的に多いからです。(あくまでも私の印象…ですけれど。)このアプローチは正しいと思います。
そういう見地から考えれば、次に困るのは「同じレベルの過剰サービスを期待される通訳者」ではなくて「過剰サービスを期待して期待はずれに終わるクライアント」ということになり、他の「通訳者のスタンドプレー」を過度に気にすることはないでしょう。
ただここで一つ気になるのは「どこまでが”通訳業務”か?」です。この定義付けが通訳者によって違っているため、時にスタンドプレーのように映ってしまう行動もあるのかも知れません。仮に上記の例でクライアントが「買い物に付合って欲しい。」と依頼していたとして、果たしてそれがスタンドプレーといえるのか、そういう意味では難しいところです。
また、これはエージェント経由・直請けの仕事如何で随分と事情が違ってきます。
以前、やはりTwitterの投稿で
とおっしゃった方がいました。いくらエージェント仕事とは言え「訳出を途中で切り上げるなんて…!」と思ったのですが、一概にそれがひどい、とも言えない事情も考えられます。同じプロジェクト付きの他の通訳者達が、業務終了時間がくると訳してる途中でも一斉に通訳をやめて業務終了してしまい、釈然としない。
例えば…
* クライアントが残業代を支給しない契約をエージェントと交わしている。
* 都合よく通訳者を使い倒すクライアントで、エージェントが通訳者を守ろうとしている。
などです。ただ、本来であれば途中までの通訳(訳出)は意味がないので、時間いっぱい仕事をすることを目的にするのであれば、切りの良いところまで訳出するのが当然のサービスでしょう。そうしたことを他の通訳者と話ができる状況をエージェントさんが作ってくれれば理想的ですし、たとえエージェントを介さない仕事でも他の通訳者と良い関係が築けることは重要になってきそうです。
直請けの仕事であれば(私の場合)、残業代を支給しない契約のクライアントであれば、自分の中で時間的線引をして対処ができますし、それ以外なら、後の予定が詰まっていない限り可能な範囲で残業は引き受けます。
エージェント経由の場合であれば、事前に残業の言及がなければ残業依頼された時点でエージェントに一報し判断を仰いだ上で対応することになります。
ですが"通訳業務"の定義によっては、残業以外の事情もいろいろ考えられます。
* アテンドなどでネットで調べ物をして欲しい…と言われたら?
* タクシーやホテルの手配をして欲しい…と言われたら?
* 業務後、自分も向かう最寄り駅まで案内して…と言われたら?
明らかに「通訳」行為では有りませんが、ならばそれが全部「通訳業務以外」であるかどうか、それは個人の判断です。愛想ばかりよくて技術のおぼつかない通訳は使えませんが、愛想を振りまかないまでも「一緒に気持よく仕事できない通訳」だと思われることは、やはり残念なことでしょう。
フリーランスとして稼働する上で、自分なりの”通訳業務”の定義を持っておくことは必要だと思います。そのスタンスがはっきりしていれば、同僚のスタンドプレー(?)に遭遇しても動揺することはないでしょう。
2014年1月3日
【広島】通訳・翻訳者2014年新年会のお知らせ
今年も広島で通訳者・翻訳者の新年会が開催されます!
2012年のIJET広島で出会うことのできた多くの広島および中四国地区在住の通訳・翻訳者とは今も交流が続いており、その和は広がってきていると感じます。
東京や関西で開かれている翻訳勉強会の情報も積極的にその中で交換され、昨年は東京の翻訳者が地方遠征の一環として広島で勉強会開催の音頭をとってくださいました。私は出張中で参加できなかったのですが、広島のメンバーも数名発表して有意義な会になったと聞いています。
通訳者が情報交換出来る場は地方ではまだまだ少ないのですが、今年もすでに数名通訳学習中の方が参加表明されています。お互い学ぶもの同士、得られるものもあるでしょうし、共通の悩みを見つけて励まし合える友人ができるかも知れません。
でも、あまり難しく考えずに「通訳・翻訳に興味がある!」という方も是非ご参加下さい。開催の詳細は以下のURLまで…。お会いできるのをお待ちしています。(主催は私じゃないんですが…汗)
2012年のIJET広島で出会うことのできた多くの広島および中四国地区在住の通訳・翻訳者とは今も交流が続いており、その和は広がってきていると感じます。
東京や関西で開かれている翻訳勉強会の情報も積極的にその中で交換され、昨年は東京の翻訳者が地方遠征の一環として広島で勉強会開催の音頭をとってくださいました。私は出張中で参加できなかったのですが、広島のメンバーも数名発表して有意義な会になったと聞いています。
通訳者が情報交換出来る場は地方ではまだまだ少ないのですが、今年もすでに数名通訳学習中の方が参加表明されています。お互い学ぶもの同士、得られるものもあるでしょうし、共通の悩みを見つけて励まし合える友人ができるかも知れません。
でも、あまり難しく考えずに「通訳・翻訳に興味がある!」という方も是非ご参加下さい。開催の詳細は以下のURLまで…。お会いできるのをお待ちしています。(主催は私じゃないんですが…汗)
2014年1月1日
2014年 本年もよろしくお願いします。
皆様、昨年はどんな年だったでしょうか?私はプライベートも仕事も一昨年に引続きさらに厳しい一年になりました。プライベートでは一昨年から引続いた身内の健康問題に絡むいろいろ、十代の二人の子どもの子育て、仕事面では本格的な東京への進出、そして11月に開催したInterpretJAPAN2013への取組み、海外エージェントの新規開拓等、どれも一筋縄ではいかないことばかりでした。
新年はじめに目標を設定したわけではなく、走りながら見つけた課題を何とか片付け、チャンスを必死に追いかける日々でした。チャレンジして失敗したことも実は沢山有ります。中でもJAT(日本翻訳者協会)の理事に就任しながら、わずか4ヶ月で辞任してしまったことは期待して下さった方に対して、今でも大変申し訳なく思っています。この場を借りてお詫び申し上げます。
ですが、難しさも有りながら毎日を懸命にこなして行く中で、ぼんやりとですが会議通訳者としても、翻訳者としても自分が行きたい方向が見え来てたように感じています。
その中でも、仕事やその他を通して今までの付き合いの枠を超えて多くの方に出会い、刺激を受け、励まされたのは本当に有難いことでした。あまりブログの中で自分の個人的な感情を書かないようにしていますが、正直に書くと私は本当に怠け者です。いつも言い訳をして悩んでばかりで「前向き」という言葉がとても苦手なのです。でも、悩む事で前に進み始められる「自分」も知っています。とても効率が悪いのです…(笑)
あらためて、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
宮原 美佳子
ピースリンク通訳事務所 代表
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広島通訳 Tea Salon を開催します
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昨年秋からオンサイトの仕事は戻ってきていましたが、今年の秋はコロナ以前のペースでオンサイトの問い合わせが入り、久々に数多くの同僚と再会を果たすことができた一年でした。実際に隣に座って仕事をすることで気がつくのが、デスク上に置かれる通訳者の持ち物。みなさん色々進化していて驚きま...