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2013年9月1日

「通訳という仕事」 原不二子 著

先日の、鳥飼先生の「通訳者と戦後日米外交」でも書いた流れで、私が興味をもって以前から拝見している通訳者の一人が原不二子さんです。相馬雪香さんの娘さんにして、元首相のお孫さんでらっしゃいます。

これより後に発行された「通訳ブースから見る世界」(2004出版)は読んでいたのですが、知り合いの通訳さんの紹介でこの著書を最近知りました。

「通訳ブース…」の方は、通訳を単なる職業として捉えるのでなく、使命感をもってコーリング(天職)として勤める先生の真摯な姿勢が語られており、ちょっと固い内容でした。ですが、こちらは通訳を目指す人向けに、原先生が考える通訳としての心構えや、ご自身がキャリアの中で体験された事を語られており、大変読みやすい内容です。ご高名な通訳者であっても、一人の女性としてキャリアを積み重ねられる中で大変な努力をされた方であるということも
垣間見せて頂けたご著書でした。

自伝的な内容で語られた通訳者の本も多い中、原先生のこの本に関してはそういう部分は最小限にとどめ、一般的に通訳とはどういう職業か?通訳としての心構えは?ということに焦点を絞って書かれています。通訳を将来の自分の職業選択肢の一つとして考えている人にはオススメの一冊です。

余談ですが、先日実際に原先生には直接お会いするチャンスが有りました。第一印象はお若い!ということ。通訳者は人の言葉を伝えるのが職業な訳ですが、自らが社会問題に対して問題意識を常に持ってお仕事にのぞまれている様子には感銘を受けました。そういう姿勢こそが、若さの秘訣…なのかもしれません。私も枯れてる場合じゃない…(笑)