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Coming soon!!

2010年12月23日

iPhone対応折りたたみキーボード

実はずいぶん前に買って重宝している、折りたたみキーボード。買ってみようかな~?というTwitter上の翻訳者のtweetを見つけたので、私なりにレポートしてみます。

iPhone/iPad対応 Bluetoothキーボード

2010年12月12日

第16回広州アジア大会 - まとめ

さて、実は今次のお仕事に向けて福岡行の新幹線の中です。

第16回広州アジア大会での通訳レポートもこれで7回目ですが、すでに帰国後2週間、そろそろ大会の余韻からも卒業する時期に来ています。

こんなに、名残惜しい気持ちになるのは何故か色々考えていたのですが、通常の仕事ではそこまで強く感じなかったいくつかの事が思い当りました。

最後なので、思い出深い写真も多めに公開していきます。
(男子バスケット会場  
NBA会場さながら!)

2010年12月8日

第16回広州アジア大会 - New Style?


大会も残すところ4日、新体操団体の会見を担当することになりました。団体競技と言えど前日からの個人の演技が評価の対象になっていたため、常に2-3位につけていた日本にも十分金メダルのチャンスがり、日英訳も出動となりました。結果は日本は惜しくも銅メダル。団体競技は金メダリストだけの記者会見になるため、私の出番は有りませんでした。
そんな中、ちょっと変わった方法で逐次通訳をしているロシア語通訳に出会いました。

(観客席からは小さな彼女しか見えませんたが
遠くから見ていても迫力ある演技でした。
スクリーンは日本の山口留奈選手)

2010年12月7日

第16回広州アジア大会 - インド最強


最初にご紹介したように、今回のアジア大会記者会見は同じエージェントから5か国語の通訳が対応しました。大会公式言語は中国語と英語だったため、ハブになったのは当然のごとく英語でした。
(水泳競技場地区の一角に
あったアジア大会競技の
シンボルのオブジェ)


2010年12月6日

第16回広州アジア大会 - 中国


実は、私は中国には縁が深いのか?今までの海外出張で一番多い国は中国なのです。昨年以前に出張したのは、武漢から数百キロの襄樊(シャンファン)という街、重慶へ二回、そして上海です。
しかし、今年だけ考えてみても中国への出張はなんと三回目でした。一月に2週間ほど北京、七月に4日間上海、そしてこの度の広州18日間。実はこれ以外にも中国への出張の打診は二件ほどありましたが、仮案件で流れてしまったり、日程の関係でお断りしています。日英通訳者にして、中国へのこの出張の多さを考えてみても、いかに中国のビジネスが勢いづいているかという事が分かると思います。

(五匹の山羊はアジア大会のマスコット。
着ぐるみのパフォーマンスや、Tシャツなどの
グッズ販売が至る所で見られました。)


2010年12月3日

第16回広州アジア大会 - スピード/柔軟性/チームワーク

そろそろ仕事の話を...。 今回の仕事で求められたのは「スピード、柔軟性、チームワーク」でした。

そろそろ仕事の話を...。 今回の仕事で求められたのは「スピード、柔軟性、チームワーク」でした。 本アジア大会では某エージェントがGAGOC(Guangzhou Asian Games Organizing Committee)の要請を受けて通訳を手配し、私もその一人だったわけです。日英通訳者は計10名(日本:3名 アメリカ:3名 オーストラリア:3名 イギリス:1名)でした。他にも、中英、露英、韓英、亜英(?アラビア語)の通訳者がそれぞれ集められましたが、大会公用語が中国語(北京語)と英語とされていたため、最も多忙を極めたのは中英通訳さん達でした。

2010年12月1日

第16回広州アジア大会 - 広州ホスピタリティ

大会期間中はどの会場に入るにも、セキュリティチェックが”表向き”厳重でした。セキュリティーゲートでカードパスを読み取らせてOKであれば初めて入場が許可されます。その際にも、手荷物は空港の手荷物検査機械と全く同じ機械に通され、本人はゲートをくぐった後でさらに体中金属探知機で検査されます。


2010年11月30日

第16回広州アジア大会通訳 - ご報告

長らくご無沙汰していましたが、実は広州で開催された第16回アジア大会にプレス通訳として11月13日~27日まで仕事してきました!
長期間に渡る出張はメンタルな面でハードでしたが、広州で出会ったアスリートは皆さんさわやかで、何より沢山の競技のトップクラスのパフォーマンスを生で見る機会に恵まれたことは大きな刺激となりました。iPhoneでの写真撮影の為、画質はデジカメにはかないませんが沢山写真は撮ってきたので印象深いものを、様々なエピソードを交えながら今日から少しずつご紹介しようと思います。ちなみにトップは、最終日前日に中国と戦い堂々の金メダルを獲得した女子ソフトボールチームの歓喜の集合写真です。





2010年10月31日

Evernote Users Meeting Osaka


ちょうど、ベニース事件判決公判傍聴で大阪へ行った週末に、アメリカと日本で圧倒的に使われているEvernoteの創始者が大阪でUsers Meetingを開くという情報をTwitterで知り、10 月23日夕方4:30より出席してきました。


実は私自身はEvernoteのヘビーユーザでは全くなく、クリップしたメモや写真を、PCとiPhone間で送受信することなく使える便利なツール…としてしか使用していませんでした。しかし、その名が広く知れて普及速度も尋常ではないこのソフトの創始者が、たまたまこのタイミングに大阪に居る…というのも何か面白い!と思い、参加申し込みした次第です。でも、ちょっとびっくりする展開も待っていたのです。

2010年10月27日

ベニース事件判決公判傍聴記録


去年11月に覚醒剤3KGを国内に持ち込もうとしたとして、関西空港で逮捕されたドイツ人エステティシャンの女性。男女ペアの英語法廷通訳人が同席して、この女性のいわゆる「ベニース事件」の裁判が行われました。三月のこの裁判の判決に対する報道はセンセーショナルでした。「通訳の60%が誤訳」と伝えられたのです。法廷通訳人でなくても、法治国家の日本でこんな人権を無視するような形で裁判が行われてよいのか?と注目を集めた報道だったと思います。
私も法廷通訳人の一人として大いに注目していたので、その他の所用と絡めつつ、10月22日(金)午後3時より大阪高裁で行われた、その控訴審の判決公判を傍聴してきました。

2010年10月4日

地元でのお仕事


さて、今年も終盤に差し掛かってきました。そこで、今年を振り返ってみました。

年初に北京へ二週間出張の後、東京で順調にお仕事させていただいていました。春と秋が繁忙期と言われるこの業界ですが、比較的春は忙しくなかった私です。ところが、春過ぎて5月に入ってからは、それはもう怒涛の出張日々。仮案件の引き合いも数多く頂き流れてしまったものも多かったですが、その後また復活してお話を頂くなど、なかなか忙しい日々でした。茨城、東京、宇都宮、厚木、富山、名古屋、大阪、神戸、福岡、アメリカ、カナダ、上海…。どれも印象深い出張ばかりです。


2010年9月28日

Ustreamに出演しました。

先日9月11日(土)に開催されたPROJECT Tokyoに絡めて、実はその前日に行われたUstreamイベントに参加してきました。

テーマは「プロ通訳者への道 未来の通訳者へのメッセージ」です。

実は映像系が非常に苦手なのですが、初めてこのお話を頂いた時に2つ返事でお受けすることにしました。というのも、私はこれまで通訳の勉強をしてくる中で出会った友人、また通訳学校で教えてきた生徒さんの中で、とても優秀でありながら挫折して通訳の道をあきらめる人たちを沢山目にしてきたからです。それぞれ皆さん、通訳という職業に憧れを持って勉強に励んでおられても、実際の通訳現場で想定されるプレッシャーに怖気づいてしまったり、あるいはポテンシャルは十分にあるのにスキルの伸び悩みだけを心配されたり、あるいは地方だからどうせ仕事が無い、と考えるなどして多くの方がこの道をあきらめるのを目の当たりにしてきたからです。

2010年9月5日

iPhone4活用法

最近iPhone4を手に入れました。
非常に役に立ってます。というよりも、手元で全ての情報処理
がほぼ全て完了可能な画期的なツールだと、使って見てビックっりしています。

購入の動機は単純でした。仕事柄出張はつきもので、出張の度にPCは必ず持ち歩いています。PCメールが読めないと、出張中のメールが読めずに困るから。それに、出張先の方が家事をしなくていいぶん、夜は時間がある場合も少なくありません。ネット経由でニュースを聞いたり、YouTubeの動画を見たりするコトもあるからです。時間が許せばスケジュール管理やブログの更新なども可能です。

ところがたかが2ー3日の出張先でPCを持ち歩くのは重くて仕方ないがないのです。飛行機で移動の時は当然機内持ち込み。肩こりの酷い私には、B5判サイズのPCですらかなりの負荷なのです。

そういう経緯でiPhone4を入手しました。
ところが、手にしてみて期待以上!

2010年8月19日

PROJECT Tokyo 出席

来月9月11日(土)に、私が所属するJAT(日英翻訳者協会)が主催するPROJECT Tokyoに参加してきます。

詳しくはリンクサイトをご覧ください。

2010年8月17日

ディナー対応での距離感

最近、立て続けにお客様の仕事に同行して海外出張していました。それぞれ別のお客様について北米に8日間、そして上海に4日間です。(含移動日です。)その中で、様々な場面におけるお客様との距離感を意識することが大変重要だ、と改めて感じました。

当たり前ですが海外出張であれば宿泊が伴うため、海外からのゲストをもてなそうと受け入れ先企業がディナーをアレンジして下さり、ディナー対応通訳の依頼を受けます。今回の二回の海外出張も、それぞれディナー通訳対応の申し入れが事前にありました。

「美味しいもの食べられていいわね」と言われますが、全くその通り…役得だわ!と思うこともよくあります。でも、これも仕事。一筋縄では行くものでは無いのです。ディナーの場での当事者の距離感は、会議におけるそれとは随分違うからです。

2010年6月27日

単なる技術職人でいいのか?

先日は、製造業のお客様に現場対応力について書きましたが、今日は通訳に求められる現場対応力について書いてみようと思います。

実は「あるべき通訳の姿」というのは一つでないと私は思っています。もちろん、一定の技術力を備えた上で、お客様の意図(メッセージ)を汲む意味での正確な通訳が出来る事は大前提です。
しかし、それに加えて通訳にどうふるまって欲しいとお客様が思っているのか?を把握し対応することも重要なポイントです。お客様が通訳に求める事は、お客様や、案件ごとに随分違っている場合が多いのです。

2010年6月2日

製造業のお客様


現在三週間の長期出張中で、やっと中間地点を折り返し、残るところあと一週間とちょっと!になりました。この出張、初日からまったくお休みが有りません。もちろん、お客様もです。
商談通訳のように朝から晩まで会議詰め…というわけではありません。ですが、同じ宿に泊まり早朝6時半の朝食時から顔を合わせ、移動も現場もずっとご一緒でホテルに戻るのは18:00前というスケジュール。これはこれでかなりタフです。

あと一週間ちょっと、お客様と一緒に頑張ります!

製造業は社内通訳でも自動車メーカー勤務でしたので、得意だと自負してます。
ですが今回のお客様は、いわゆる大量生産をビジネスとするお客様というよりは、技術を武器に製造業のお客様に生産にかかわる機器を納めるメーカーさんです。

技術と設備を売る会社では、自社の技術とノウハウが求められる。しかし、大量生産をする会社で求められるような、商品のプランニングから開発、コスト管理等の幅広い知識はもちろん、時にはそれ以上のことが求められること、ご存知でしょうか。大変お恥ずかしいのですが、私が知らなかった…というだけの話かもしれません。

製品納入先のお客様から与えられた時間枠を守ってのメンテナンス作業、作業中発生する予想外のトラブルの処理、過去の経緯を把握した上での一貫した対応、トラブル処理にかかるコストの管理、タイムリーなお客様への報告、連絡、作業者配置のアレンジ変更等々…。

求められるのはまさに現場力。
現場に対応するスピードとそれを実現するためのチームワークです。

これまで、製造の現場を自動車に限らず様々目にしてきましたが、出張期間が長いとお客様との距離も気持ちも近くなっています。
今回もそうですが、でも、それ以上に私に驚異の現場力を見せてくれるお客様とのお仕事は、毎日がワクワクの連続です。問題が起こった時こそ、通訳の腕の見せどころで実はは大変なのですが、あんまり上手く行くことが続くと心の中で「何か起こらないかしら…」と、不届き千万な事を考えてしまいます。
何故なら、お客様は一見難しそうな問題にも辛抱強くあたり、スピード感を持って対応されて行くからです。通訳をしながらそれを見るのがまた快感です(笑)
ユーモアのセンス満点の技術の確かなアメリカ人エンジニアとのお仕事であるという事も手伝って、メリハリのある職場となってます。

「日本の製造業を支えているのはやっぱりものつくり技術とそこにかける熱意よねぇ~」と一人思ったりする訳です。そして、さらに製造業ラブな通訳になりました。

作業服にヘルメット、保護メガネ、安全帯の出で立ちも板に付いてきました。
お天気もう少し持ちますように…。
よし!あと一週間!

2010年5月18日

通訳ミッションとは


先日、ネットの知り合いで医薬系の会社にお勤めの方のブログで興味深い内容を見つけました。クライアントから見た外部通訳への期待値を、非常に的確にまとめられて有りました。
お客様先でお仕事させて頂く際に、常に「お客様の求めているもの」は意識していますが、実際にクライアントの立場でクライアントの言葉でそれを表現されているのを目にして、身が引き締まる思いです。でも、同時に通訳の事情を分かった上でこうした事の言えるお客様がいる事を心強く思いますっ!

以下にご紹介します。(ご本人には引用のご承諾頂いてます。)

***引用開始

プロの通訳者で生きていくのって
つくづく純粋な通訳力だけじゃないなあと感心します。

経験ある人は素晴らしい・・

- 初めて聞く話でも把握できる理解力
- アウトプットに繋げる力
- 堂々とふるまう姿勢
- 最初から最後まで安定したデリバリー
- たとえ自信がなくてもうろたえない根性
- 積極的にコミュニケーションを成立させようとする意識の高さ
- 控えめだがいろいろ気を遣える経験力
- ビジネスを知ってると思わせる大人な振る舞い
 
クライアントからしたら,こういうの信用力あるなーと感じるし
お客さんの要求ってどんどん高くなっていく気がする。

この通訳者は,果たして自分の業界の仕事の話をどれほど理解してくれているのか?
ってポイントも含め,参加者はけっこう厳しい目でみてると思います。
(言わないけど)

でも,プロの通訳者さんにびしっと訳出してもらうと格段に理解が深まるので
やっぱりいてもらってよかったとみんな思います。

でも,レベル高い通訳者さんでも
100パーセント完璧の通訳か?というと
(内容に精通した内部の人間からみたら)そうじゃなかったりする。

でもそれでいいと思う。
細かいところ気にしてても仕方ないし
それより大筋を堂々と訳出してもらった方が安心できる。
もちろんベースとなる背景知識は必須だけど。

***引用終了

この引用がすべてのクライアントの求める所だと理解するのはちょっと違うかもしれません。でも、少なくとも太字の部分については広く多くのお客様に当てはまると思います。

私はすべては「コミュニケーションを成立させようとする意識の高さ」に集約されると思っています。会議の目的を知り、お客様の臨む落としどころを知ったうえで会議に臨むという視点を忘れてはならないと思います。

お客様によって会議の目的は様々です。何らかの落としどころを見出すような駆け引きある会議では、交渉力を通訳と言えど期待されます。ですから”大筋を堂々と出す”という事は議論の交通整理を図る意味でも重要です。(詳細は出さなくていいという意味ではありません。)しかし、技術的な会議の場合には”大筋を出そう”だけでは前に進めないのです。
でも、だからこそ「コミュニケーションを成立させようとする意識の高さ」が重要になってくるわけです。

多くのお仕事では事前のブリーフィング…通訳との意識合わせの場、は持たれません。(ブリーフィングが必要な場合には特別に料金を頂戴するのが慣例となっているためかもしれません…)本当は内容の難易に拘わらず、こうした意識合わせの作業があることが理想的です。
用語/訳語の確認はそれ以前の話だと思うべきでしょう。お客様の事情で事前の確認が難しいならば、お客様先での実際の業務を通じて、そのヒントを得ることは十分可能です。ヒントをベースにこうかな…と思ったことは、可能であればその場でお客様に積極的に確認するべきです(場の空気を読みながら…)。

最近読んだ、松本道弘氏の「同時通訳」に次のような事が書かれており、大変疑問を感じました。詳細は失念したのですが、だいたい以下のような内容です。

あるノンネイティブの学者から、公演通訳の依頼を直接受けた松本氏。しかし、そのクライアントは大手エージェントにまず依頼をかけたところ断られたそうです。理由は、彼がノンネイティブでかなりなまりのキツイ英語をしゃべる事、さらに公演の原稿を提出しない事でした。
松本氏はそのクライアントとは以前から個人的に知り合いで、困っているならと快く引き受けたそうです。松本氏にももちろん原稿は用意されませんでしたが、クライアント本人と講演内容についての意識合わせを数時間行い、そのうちに訛りにも慣れ、講演内容への理解も十分深まり、通訳は成功したそうです。

彼はこれを後に振り返って、(手続きを重んずるエージェントを通さず)通訳倫理にもとる事をしたのでは?…と忸怩たる思いがした、というような事を書かれていました。なぜなら業界では、スクリプトを事前に頂くのが(一方的な)道理となっているからです。

しかし、私は松本氏の行動の何が間違っているのか分かりません。大手エージェントはその時、明らかに「コミュニケーションを成立させようという高い意識」を欠いていたように思います。
正直この文章を読んだときにはショックでした。しかし、先月参加したIJET(日英英日翻訳者協会国際会議)で、日本でも代表的な通訳者の井上久美先生が「通訳者は通役者」と題して話された内容は、まさにこの意識を軸にしたものでした。

自信が無くてもうろたえない根性…通訳技術を高める努力は大前提。その上で、自信がなければうろたえたくもなるのですが「コミュニケーションを成立させよう」という意識が先に立てば、うろたえる暇はないはずです。場の雰囲気を見ながら毅然とお客様に確認を取りながら進めていくしかないのです。

通訳者が、分からない、聞き取れない、理解できないい…とお客様に言うのは技術職として大変恥ずかしい事です。しかし、会議の目的は通訳の面子を保つことではありません。
私が出会った優秀な方々は、分からなければその場の雰囲気を見ながら、止めて確認したり、後から確認したり、間違えれば堂々と訂正を入れられていました。あまり頻繁にそういう態度をとることは不信感を与えるでしょうが、会議を生産的に進める中で流れにそぐわないやり方であれば、問題はないと思います。逆にお客様に信頼感を与えることにつながる場合もあるでしょう。

通訳を効率的に使いこなそうと、どのお客様も考えています。しかし、スピードの速いビジネス業界で、なかなかそこに重きを置いて、事前資料を出したり、ブリーフィングをしようとおっしゃって下さる企業が少ないのが現状ですし、それは仕方がないこと。
通訳は黒子として「コミュニケーション成立させようとする高い意識」を発揮しなければならないのですから…。限られた環境の中でどうやってより「コミュニケーション成立」に近づけるのか?これからも考えながら一件一件お仕事していきたいと思います。

ですが最後にちょっとだけ…
多くの通訳者が(当たり前ですが)お客様のお役に立ちたいと思っている事を今一度思い出していただいて、ぜひ”お客様の一員として会議に臨む通訳”に私たちがなれるよう、ご協力頂けたら嬉しいな…と一通訳のツブヤキでした(笑)。

2010年5月15日

通訳とヘルメット?


いろいろなイメージが有るでしょうが、一般の人が「通訳の職場」と聞いて思い浮かべるのはきっと

- バリバリにスーツで臨む企業会議室での社内会議
- ホテルでの商談会議やセミナー会議
- 国際会議場ブースに入って緊迫感漂う国際会議

のような職場でしょう。企業内会議では、社内通訳者さんと組むこともあり、社内用語や流儀などをお聞きしながら、その企業に有った訳語脈絡で訳すことが求められて緊張します。
商談やセミナーでは事前にしっかりと予定が組まれている場合が多く、情報が密な分疲労度も増します。その為セミナープレゼンなどは丸一日だと通常三人で組みます。
大変な事も多いですが、場所が一流ホテルなどだと、ランチやスイーツが充実していてちょっとした幸せも味わえますが…。
しかし、これに限らず通訳が必要な現場は実にバラエティに富んでいます。

社内通訳時代には、会社が製造業であったため、ヘルメット、安全靴に保護メガネのお仕事も時々ありました。技術を伝えるには現場が一番。物を見ながらあれこれとエンジニアどうしが交わす会話もなかなか緊迫感漂いますし、彼らのプロフェッショナルな応対に、通訳もいい意味での緊張感を得てお仕事をすることになります。私は結構好きですね。

また、実際の市場に飛び込んでセールスマンと一緒にメーカー社員が飛び込み営業をする場に同行する…という”現場”も有ります。

そうかと思えば、知り合いの男性通訳者は、キャバクラで通訳したことも有るとか…。成り行き上お供せざるを得なかったようです。が、女性通訳者だったらどうなってたのでしょう(笑)?

どんな性格の場であっても、異言語が飛び交い、言葉と文化の橋渡しが必要な場所は、通訳の職場となりうるという事ですね。

そして、私の次なる職場は作業服に始まり安全帯(いわゆる命綱)のフルセット装着を指示されました。 高所…なのでしょうか?違った意味のスリルが味わえそうで、ドキドキです。

2010年4月30日

簡易通訳機器のこれから


私がこれまで経験した簡易通訳機器は3つ。



この三つのシステムでも圧倒的なシェアを誇るのが(私の経験上ですが)Panasonic製のパナガイドです。このパナガイド、もはやその名前が簡易通訳機器を意味する代名詞のように業界では知られています。

よくよく調べてみると同タイプのTOA製の方がかなり値段が安いのに、Panasonic製がほとんど。なぜか…?恐らく多くの通訳者が同じことを感じていると思いますが、TOA製は使い勝手が悪いのです。

まず、チャンネルダイヤル、スイッチ音量ダイヤルがとても近い位置に有ってつまみにくい。また、指先で微妙なチャンネル操作をするには、ダイヤルが固すぎるのです。そのため思わず力が入り、チャンネルを行き過ぎてしまう事はしばしば。


仕方なくチャンネルを戻そうとするのですが、最初につまんだ指先の位置のままで元のチャンネル位置まで大きく回転させようとすると、ダイヤルをつまみなおさなければ回し進められない…。
日英がポンポン切り替わるディスカッションのような会議の時には、パニックに陥りそうになります。

さらに、通訳を受ける方はたいてい機器のスイッチをオフして返却して下さるのですが、TOA製の場合はレシーバを回収した後、多くのレシーバーが電源ON状態のままになっていることが多いのに気づきます。ダイヤルが固いが原因では無いかと思います。(その位固いんです…)おかげですぐにバッテリーがなくなってしまうんです。

ちなみに、赤外線通訳システムは幾つかタイプがあるようですが、マイクを持ち歩き出来るものは少ないようです。


また赤外線であるためあまり広い会場や障害になるものがあると赤外線が遮られ、受信が上手く行かないなのどの問題が起こる事もあります。
同通はしゃべりながら聞く(またはその逆?)作業なので、聞こえてくる音量が小さいのは大変な負担です。なので、大きな会議室での遠くのお客様の声が聞こえにくいときには、マイクを持ち歩けないのは大きなマイナス要素です。
だからなのか、フリーランスになってから赤外線タイプにお目にかかったことはありません。Panasonic製もTOA製も充電式電池を電源としていて電源コードが無いため、赤外線よりずっと便利です。

Panasonic製が高いにも関わらず圧倒的シェアであるのはこうしたところからだと思っています。ところがTOA製もリンクを辿って頂ければ分かりますが、決して安くは有りません。Panasonic製もTOA製もシステムそのものの機能や構造は、携帯電話に比べれば格段にシンプルです。それなのに携帯電話と値段を比べるとビックリするほど高い。数が出ていないために高い価格で流通しているのかもしれませんが…。


購入するにはひとまとまりの台数をそろえる必要が出てくるため、一回の購入金額は莫大になります。導入したいけど手が出ない…と思っている企業も多いのではないでしょうか?

本当にそんなにコストをかけないと作れない機器なのか?流通する数が少ないとはいえ、はなはだ疑問です。実際、Panasonicは携帯電話機を作ってる訳ですから…。それが出来ないなら、かくなるうえはTOAさんに是非頑張って機能改善して頂き、良い意味での価格競争をしてもらい、多くの「高いから手が出ないと考える消費者」に喜んでもらえるようにしてもらえればな…と思います。

そうじゃなかったら…
今はSoftbankの携帯電話は昼間はSoftbank同士なら通話はタダ。ケータイがとってかわる事になりかねません。
同時通訳システムにしたって、Ustream配信がiPhoneから可能らしいので、一度に多数の人に同時通訳音声を届けることだって、システム的にも問題なく出来るのです。

素人考えで突拍子もない?と考えられるでしょうか…実は携帯を通訳機器に見立てた通訳は、私、試した実績が有るんです。


これは脅威でしょう?>Panasonicさん、TOAさん

PanasonicさんにしてもTOAさんにしても、従来型の機器の改良もそうですが、最新の技術を使ってより安く、より便利な機器を考案してもらいたいな…と通訳業界の隅っこから強く希望しています(笑)

2010年4月29日

お客様を好きになろう


準備作業を通じて、あるいは実際にお客様先に出向いた時に「お客様を好きになる。」という事は、通訳の仕事をする上でとても重要なポイントです。
事前調査段階で、自分がスゴイな!オモシロイ!なるほど!と思える何かをお客様の情報の中に見つける。そうする事で、自分で自分の興味を掻き立て、さらに詳しく情報をキャッチしようという姿勢を自分の中に作り上げます。

通常の仕事は、業務依頼書を以てエージェントから正式に受注となります。業務依頼書を受け取って真っ先にするのは「お客様を確認する事」です。
通訳サービスを買って下さるお客様(企業でも個人でも)がどのようなビジネスをなさっているのか?を知る事は仕事の準備の第一歩です。

世間に名前の知れている大企業の場合には、新しく発表された技術やサービス等の最近の動向をニュースサイトなどで確認します。株価も要チェック。
そうでない会社の場合は、創業時期や、社是、主要な商品サービス、海外提携先等の確認をします。

これを単なる準備作業としてやると、単調で面白くない作業です。
でも「社訓がかわってる。」「こんなすごい技術がある」「株価がえらいことになってる!」何でもいいので自分に”引っ掛かる”情報を見つけてやろうという視点で行くと、この作業は結構楽しいのです。

好きなところを一つ見つけると、別の魅力的な面が次々と見つかるものです。そうやって実際に仕事をする頃には、まるで自分が”その会社の一員のつもり”になりきる事が出来ます(笑)。

あくまでも通訳ですから出過ぎた態度や言動は許されません。しかし、「お客様の一員で有る」という心づもりはお客様に伝わるし、通訳のパフォーマンスにおいても、伝えるべきメッセージを常に自分に意識させることが出来るようになるため、とても有効です。また、そういう通訳を心がけていることがお客様に分かれば、お客様の話す言葉も通訳しやすい言葉、メッセージを汲みやすい言葉に変わってくる…という事を何度となく経験しました。

まずは「お客様を好きになる。」
効果てきめんです。