スペインのバルセロナで開催中のMobile World Congress 2011(MWC2011)からの追加レポートです。
前ポストで紹介したように、今回MWC2011にダイナミズムを与えているのはGoogle社の携帯OS Android です。
端末メーカーは各社こぞって自社端末にAndoroidを搭載し、その上で独自のUIや、コンテンツを取り込むなどしてエンドユーザへアピールするための努力をしています。
この度お仕事をさせて頂いたmillmo社横地社長によれば、このMobile World Congressは「モバイル事業に絡む全ての企業が、参加することに憧れるイベント」なのだそうです。
MWC2011に来てその空気を感じることは「時代の最先端を感じること」なのかもしれません。参加企業の顔ぶれを見れば、モバイルにかかわらずおよそInformation Technology関連企業の有名どころはほとんど確認できました。
ところでアップル社の参加がありません。お聞きすると、iPhone/iPad等のアップル社製品にはコアなファンが世界中におり、こうしたイベントに参加しなくても独自イベントを開催することで、十分集客もアピールも出来るという考え方からだそうです。
そうは言いながらこの度のAndroidの巻返しは勢いがあります。会場でもGoogle社のブースは明らかに他のブースの人口密度が違いました!ドロイド君キャラクターも何だかかわいいのです。ブランド戦略にも相当力を入れているのが分かります。
ちなみに、次のAndroidOSのコードネームは Ice Cream だそうです。コードネームはアルファベット順に進行していてGinger-Breadの次は I から始まる訳です。
さて、変わって他の携帯OSはどうでしょう?先述のようにアップル社は出店していないためiOSについては見ることができませんでした。私はiPhoneユーザなので、何かおもしろいiアプリがあれば見てみたかったのですが…。
目を引いたのはMicrosortのWindows Phone 7 Seriesでした。このOSは既に去年のMWC時期にはリリース発表があったようですが、今回は実機を見ることができました。横地社長に伺ったのですが、前バージョンはペン操作が必要だったり、動きがモッサリしているなど批判が相次ぎ、市場での印象がかなり悪かったようです。
しかし、今回のバージョンは素人目ですけれども、UIはダイナミックで、直感的な操作が可能。何よりおしゃれ感が一杯でした。
また、マイクロソフトOSですから、Officeソフトウェアとの相性は他OSと比べれば抜群に良いはずです。この利点を評価するユーザは少なくないのではないでしょうか?iPhone上でOfficeソフトを動作させるアプリもありますが、とても通常の使用に耐えられるレベルの物にはなっていません。この点、iPhoneはイザ!と言うときにPCの代わりには大きく足りない部分なのです。
ニュースでも、MicrosoftとNokiaの正式提携が発表されたようです。Nokia社は既にシェアナンバーワンのSymbian OSに対する投資を打ち切ることを発表しており(生産は継続)、どうやらWindows Phoneへ期待を託すようです。
日本市場では、去年初めまではスマートフォンと言えばiPhoneが代名詞かのような市場占有率でした。私もSoftbankからAndroidOSの携帯が発売されていることを恥ずかしながら知りませんでした。
今回の出張でご一緒したmillmoの方々に見せて頂いたHTC社のスマートフォン、iPhoneと違いまた新鮮でした。動作も軽やかで、去年初めに見たDocomoのExperiaのようなモッサリ感はありませんでした。また、タッチパネルのクリア感もiPhone4と比べても全く遜色なく、とてもきれいです。
昨年秋頃からGalaxyの発売で日本のスマートフォン市場もようやくiPhone以外の端末に目を向け始めたようですから、今年一気にスマートフォンの普及に拍車がかかることでしょう。
一方で携帯電話を電話やメールツールとしてしか使わないユーザも多いでしょう。しかし、少なくともビジネス分野ではそれ以上の使い方をしない限り、情報にリーチする速度、そしてアクセスできる情報の範囲は確実にダウンします。そういう実用的な意味でも、携帯各社がスマートフォンを拡大する動きを止めることは難しいと考えます。
個人的にはiPhoneの契約がまだ残っているので、すぐに買い換えは出来ませんが、次はAndroid携帯やWindows Phone携帯も選択肢に入れてじっくり検討したいと思います。
ところで、翻訳者通訳者のスマートフォン活用術についてですが、最近発売された「通訳者・翻訳者になる本 2012―プロになる完全ナビゲーション・ガイド」 (イカロス・ムック)が参考になります。沖縄の通訳翻訳者、関根マイクさんが「通訳者翻訳者のデジタル仕事術」として執筆されています。是非、ご一読を。
前ポストで紹介したように、今回MWC2011にダイナミズムを与えているのはGoogle社の携帯OS Android です。
端末メーカーは各社こぞって自社端末にAndoroidを搭載し、その上で独自のUIや、コンテンツを取り込むなどしてエンドユーザへアピールするための努力をしています。
この度お仕事をさせて頂いたmillmo社横地社長によれば、このMobile World Congressは「モバイル事業に絡む全ての企業が、参加することに憧れるイベント」なのだそうです。
MWC2011に来てその空気を感じることは「時代の最先端を感じること」なのかもしれません。参加企業の顔ぶれを見れば、モバイルにかかわらずおよそInformation Technology関連企業の有名どころはほとんど確認できました。
ところでアップル社の参加がありません。お聞きすると、iPhone/iPad等のアップル社製品にはコアなファンが世界中におり、こうしたイベントに参加しなくても独自イベントを開催することで、十分集客もアピールも出来るという考え方からだそうです。
そうは言いながらこの度のAndroidの巻返しは勢いがあります。会場でもGoogle社のブースは明らかに他のブースの人口密度が違いました!ドロイド君キャラクターも何だかかわいいのです。ブランド戦略にも相当力を入れているのが分かります。
ちなみに、次のAndroidOSのコードネームは Ice Cream だそうです。コードネームはアルファベット順に進行していてGinger-Breadの次は I から始まる訳です。
さて、変わって他の携帯OSはどうでしょう?先述のようにアップル社は出店していないためiOSについては見ることができませんでした。私はiPhoneユーザなので、何かおもしろいiアプリがあれば見てみたかったのですが…。
目を引いたのはMicrosortのWindows Phone 7 Seriesでした。このOSは既に去年のMWC時期にはリリース発表があったようですが、今回は実機を見ることができました。横地社長に伺ったのですが、前バージョンはペン操作が必要だったり、動きがモッサリしているなど批判が相次ぎ、市場での印象がかなり悪かったようです。
しかし、今回のバージョンは素人目ですけれども、UIはダイナミックで、直感的な操作が可能。何よりおしゃれ感が一杯でした。
また、マイクロソフトOSですから、Officeソフトウェアとの相性は他OSと比べれば抜群に良いはずです。この利点を評価するユーザは少なくないのではないでしょうか?iPhone上でOfficeソフトを動作させるアプリもありますが、とても通常の使用に耐えられるレベルの物にはなっていません。この点、iPhoneはイザ!と言うときにPCの代わりには大きく足りない部分なのです。
ニュースでも、MicrosoftとNokiaの正式提携が発表されたようです。Nokia社は既にシェアナンバーワンのSymbian OSに対する投資を打ち切ることを発表しており(生産は継続)、どうやらWindows Phoneへ期待を託すようです。
日本市場では、去年初めまではスマートフォンと言えばiPhoneが代名詞かのような市場占有率でした。私もSoftbankからAndroidOSの携帯が発売されていることを恥ずかしながら知りませんでした。
今回の出張でご一緒したmillmoの方々に見せて頂いたHTC社のスマートフォン、iPhoneと違いまた新鮮でした。動作も軽やかで、去年初めに見たDocomoのExperiaのようなモッサリ感はありませんでした。また、タッチパネルのクリア感もiPhone4と比べても全く遜色なく、とてもきれいです。
昨年秋頃からGalaxyの発売で日本のスマートフォン市場もようやくiPhone以外の端末に目を向け始めたようですから、今年一気にスマートフォンの普及に拍車がかかることでしょう。
一方で携帯電話を電話やメールツールとしてしか使わないユーザも多いでしょう。しかし、少なくともビジネス分野ではそれ以上の使い方をしない限り、情報にリーチする速度、そしてアクセスできる情報の範囲は確実にダウンします。そういう実用的な意味でも、携帯各社がスマートフォンを拡大する動きを止めることは難しいと考えます。
個人的にはiPhoneの契約がまだ残っているので、すぐに買い換えは出来ませんが、次はAndroid携帯やWindows Phone携帯も選択肢に入れてじっくり検討したいと思います。
ところで、翻訳者通訳者のスマートフォン活用術についてですが、最近発売された「通訳者・翻訳者になる本 2012―プロになる完全ナビゲーション・ガイド」 (イカロス・ムック)が参考になります。沖縄の通訳翻訳者、関根マイクさんが「通訳者翻訳者のデジタル仕事術」として執筆されています。是非、ご一読を。