これを読まれる方は既に通訳学校に通われている方、そうでない方どちらが多いのか分かりません。ですが、敢えて通訳学校に通われている方にも読んで頂きたいと思います。
どのレベルで通訳学校に入るべきか?…もちろん通訳学校はそんなことは絶対に言いません。レベルに関係なく、通訳学校はあなたが学校で勉強を開始することを歓迎してくれます。
しかし、全くの個人的な意見ですが、せめて実用英語検定準1級(できれば1級)を取得してから通訳学校に入学することをお薦めします。通訳学校の高い学費を考えれば「ある程度英語力を上げてから通訳学校に行く」のが費用効率が良いことは言うまでもありません。私も賛成です。
でも、どうしても通訳学校に行ってみたい!という方は、敢えて一度通訳学校入学を体験するのも悪くないと思うのです。
初回に書きましたが、ただ漠然と「通訳になりたい。」という気持ちだけで通訳学校に入学してしまう人は実はとても多いと思うのです。なぜなら情報が少ないままに、気持ちばかりがはやってしまい、リサーチするコトすら思い浮かばないからです。
だいたいそういう人に限って、通訳になってやろう!と思うこと自体が、自分のレベルに比べてどれだけ突拍子がないかに気付いていないのです。そういう人は、まず思ったように安直に通訳学校に行ってみればいいと思うのです。私がそうだったように…(爆)
最初にプレースメントされるクラスが「通訳コース」と名の付かないクラスであれば、そこで行われているレッスンは基礎的な英語力向上を主眼にしたクラスだと考えましょう。そうはいいつつ、多少腕に覚えのある受講生が集まる「通訳学校」ですから、あなたはそのレベルの低いクラスでさえ手こずることになるかも知れません。
1タームが終わる頃には、あなたのクラスから通訳コース卒業までにどれだけのレベルを上らなければならないのか、実感としてはっきり見えてくるはずです。現在受講レベルのレッスン内容から想像することで、通訳者に要求される技能の高さを漠然と知り(はっきりその高さを認識できるまでには至らないはずです。)とっても落ち込んでしまうかもしれません。
でも、前回も書きましたが、挫折したり悩んだりするから通訳者はできあがるのです(笑)それでも諦めなければ通訳にはなれるのです。そう考えれば、通訳学校入学はいいスタートと言えるかもしれません。一旦自分の実力(の無さ)や通訳訓練法を知った上で、より近い目標設定をするべきだったことに気付く、というメリットがあるからです。
高いお金をかけなくても、通信教育を受講したり、英会話学校に通ったり、英検などの資格試験を利用して英語力上達をはかる道もあることに気がつくでしょう。その際、通訳訓練法を勉強に取り入れながら効果的に取り組むことも可能です。
それに気付く為だけに高い受講料を使ったとしても、絶対に無駄ではありません。敢えて通訳学校というところに飛び込み、自分で気がつくことが大事です。そうすることで逆に「通訳になる」という大目標の前の「やるべき事」がより具体的に見えてくるからです。
また、高い受講料を払ったことで、もっと賢いお金の使い方はないか?と考える様になるはずです。考えてみて下さい。通訳学校はあなたに通訳学校でお金を使うことは教えても、「実は他にもやり方がある」などとは絶対に教えてくれません。
自分で気付く。
それがポイントです。
次は、なぜ英検準一級(できれば一級)か?について書いていきます。