2011年7月31日

原不二子先生逐次通訳

先日、自由報道協会で行われた「小沢一郎×カレル・ヴァン・ウォルフレン公開討論会」がニコニコ動画で公開されています。私は単に「小沢一郎」の名前につられて動画を当日の夜視聴したのですが、なんと通訳はあの原不二子先生でした。


2011年7月23日

法廷通訳―リンゼイさん殺害事件裁判員裁判

ついにリンゼイさん殺害事件の犯人として殺人などの罪に問われた市橋容疑者に対し、本日無期懲役の判決が出ました。この事件には被害者のリンゼイ・アン・ホーカーさんのご両親が証言、傍聴していたため、一連の裁判には裁判所が指名した法廷通訳人がついていました。審理は7月4日に始まっていますが、判決の出た本日まで、たった一人の法廷通訳人で対応されていたようです。

このリンゼイ事件の裁判を巡る報道のされ方に、2つの点で問題があると感じています。まずは、通訳人の置かれた環境について法廷通訳・一般的な通訳の知識のない人にもわかるような解説がなされていない事があります。

2011年7月20日

法廷通訳ハンドブック(英語)の改訂版

つい先日、図書館で閲覧したい図書を検索していた時に偶然「法廷通訳ハンドブック(英語)」の改訂版が新たに法曹会から出版されているのを見つけました。2011年4月発行となっています。前回出版が1997年ですから実に10年以上前です。実はこのハンドブックですが、随分長い間"絶版"だったのです。

2011年7月19日

ビジネスの常識 - ローカルビジネスとのギャップ

経済水準が日本より低い国の国民は、日本語を勉強してある程度使える様になれば、日系企業などで働いて高給を取ることが出来る…と考える事は少なくないようです。特に、地理的にも近いアジアの発展途上国の人々にそういう傾向が高いのも不思議ではないでしょう。

ですが、ここには盲点があります。日本のビジネス習慣や、ビジネスに対する考え方と、彼らの国のそれとの違いです。日本はアジアの先進国として彼らの先を走っているわけですが、どうもその要因の1つは「グローバルビジネスの場での習慣に、日本人の気質・文化が比較的なじみやすい性格のものだった。」ということが有るようです。

その意味で、先日見つけたこの記事の「日本で学んだことは、規律、内規遵守、就業態度…」には非常に頷けるものがありました。

HOTMAN!News 社会とトレンド

越人実習生:日本の3年で変わる生活、帰国後も安定した職に

 「日本に渡って3年、彼らは数億ドンを貯金し、専門技術・技能、外国語、より良い就業マナーを身に付けることができた」駐日ベトナム大使館のNguyen Gia Liem労働管理委員長は、ホーチミン市で開かれた日本から帰国した実習生150人との対話の場でこう述べた。

■3年で貯めた5億ドン

 対外経済短大輸出入学部を卒業したTamさんは、送り出し企業Tradecoと契約し2006年7月27日、ある機械会社で働くために渡日した。働くこと3年、約5億ドン(約2万5,000ドル)の貯金ができた。その後Tamさんは手工芸品の生産工場を開き、自ら設計した木製の机を生産、店舗やレストラン、ホテルなどに納入し、月収1,500万ドン(約750ドル)と安定している。

 Nganさんは高校卒業後、Ben Tre省のココナッツ加工会社で3年働いたが、生活は良くならず、南部雇用開発センター(Hiteco)と契約し日本行きを決めた。契約を終えた彼女は5億5,000万ドン(約2万7,500ドル)を手に帰国、この資金で両親は魚養殖に投資した。

 日本に渡ったことで、Vanさん一家の生活は一変した。家族はとても貧しく、5人の子供を学校に行かせることもできなかったが、彼女が日本に行ったことで生活は改善、下の子は学校に行くことができた。

 日本で実習中のLiemさんによると、ほとんどの人が安定した仕事につき、平均月給は1,000ドル。契約が終わり帰国する時には、大半の人が平均4億~5億ドン(約2万~2万5,000ドル)の貯金がある。

■帰国後も安定した職業

 2010年7月に帰国したThanhさんは、石油パイプラインを製造する日系企業で働いている。同じ職種の人より給料は高いという。日本で学んだことは、規律、内規遵守、就業態度で、これが高い給料をもらえる理由と彼は話す。

 2004年7月から日本で働き、今はBinh Duong省Thuan An県の日系企業で通訳・翻訳者として働くTramさんの月収は800ドル。関東情報産業協同組合が最近ホーチミン市で開催した帰国生の同窓会では、調査した150人のうちほとんどが、帰国後に安定した職に就いていた。

 国外労働管理局によると日本は、労働者が帰国後に高収入の職を探せる労働輸出市場である。Tocontap Saigon社のLe Thi Thanh Huong社長によると、帰国した実習生の多くが技術責任者や工場長に選ばれている。Suleco社のTran Quoc Ninh社長によれば、同社が送り出し、契約を終え帰国した約2,500人の労働者のうち、60%は以前の会社で、30%は新しい会社で働き、5%が事業を立ち上げている。

(2011/07/16 03:02更新)
(Nguoi Lao Dong)

2011年7月18日

YouTube、日本語動画に自動で字幕つけられる新機能

今年の2月にお客様に同行した2011 Mobile World Congressの中で、会議開催にあたって日本の各社メディアが真っ先に取り上げたのがNTT Docomo提供のモバイルによる同時通訳サービスでした。このサービスはGoogle翻訳を取り入れ実現していることも当時話題になりました。実際に私もデモを目の当たりにして「ここまで進んでるのか…」と驚いたものです。

デモのみならず、以降も市場への積極的な適用が相次いでいることは、最近Google翻訳のニュースが報じられる頻度を見れば一目瞭然でしょう。そしてまた、新たにYouTubeで字幕へ適用され、自動翻訳技術が提供できる可能性はさらに広がりを見せているようです。


YouTube、日本語動画に自動で字幕つけられる新機能
cnet Japan 鳴海淳義 (編集部) 2011/07/15 11:55

グーグルは7月14日、YouTube動画に自動で字幕をつける「自動キャプション機能」の日本語版を公開した。音声認識技術を使って日本語の動画に自動で字幕がつけられるようになった。自動翻訳機能も組み合わせると、手間をかけずに多言語の翻訳字幕もつけられる。

 YouTubeにアップロードされる動画は1分間に48時間にのぼる。この膨大な量の動画を広く視聴してもらうために、グーグルは3年前からキャプション機能の開発に取り組んできた。キャプション機能を実装することで、検索性を向上させること、言語の壁を越えること、耳の不自由な人にも楽しんでもらえるようにすることが可能になるという。

 たとえば東日本大震災の被災地である南相馬市の桜井市長が語るYouTube動画は、英語の字幕がつけられたことで、世界中に発信され、多くの関心を集めた。  ただし字幕の作成と編集は煩雑な作業を要する。グーグルは「キャプションエディター」というツールを実験的に提供しているが、字幕テキストと音声のタイミングをあわせるのが難しいという。

 そこで1年半前に、キャプションの自動同期機能を用意した。テキストデータをアップするだけで、音声認識技術を使って、動画と音声が自動的に同期するというものだ。この機能は2011年3月から日本語にも対応。震災関連の動画に素早くキャプションをつけられるように開発された。

 YouTubeの字幕に関する最新のテクノロジが、今回発表された自動キャプション機能だ。音声認識技術を利用しているため間違いも発生するが、1年前から提供されている英語版では継続的な開発により、字幕内容の間違いが20%減少しているという。

NHKのニュース動画の再生画面で「音声を文字に変換」ボタンを押すと、音声認識技術により日本語字幕が自動で表示されたNHKのニュース動画の再生画面で「音声を文字に変換」ボタンを押すと、音声認識技術により日本語字幕が自動で表示された

 日本語版がリリースされたことで、日本語の音声が入っている動画であれば、自動で日本語字幕が入るようになった。YouTubeの視聴画面にある「cc」というボタンを押すと表示される。自動翻訳ボタンを押せば、そのまま多言語字幕の表示も可能だ。

 この機能は現在YouTubeにアップロードされている4000万点の動画で利用できる。自動で字幕がつけられた動画はすでに2300万回視聴されている。ユーザーからの注目度も高く、手動で字幕が作成された字幕の数も3倍に増えたという。

 YouTubeプロダクトマネージャーのブラッド・エリス氏は、「自動キャプション機能により日本国内にあるコンテンツを海外にも発信できるようになる。自動翻訳を使えば日本語がわからないユーザーにも届く。この新機能がYouTubeのユーザー体験を向上させることを期待している」と述べた。


2011年7月11日

7. 通訳者の職業倫理

今日こんな記事を見つけました。


憂楽帳:振り子の国

 今春、米国務省の招聘(しょうへい)プログラムに参加した際、ワシントンDCで中国の一行と一緒に講義を受ける機会があった。講師はジョージタウン大のムハレル・レオン博士。「米国の政治システム」のテーマで随所にQ&Aを交え、自由闊達(かったつ)な雰囲気の中で進んだ。

 民主主義の基本といった内容だが、軽快な語り口で飽きさせない。米国旗を燃やした男が無罪となった判例を基に「個人主義」や「表現の自由」を考えさせたかと思えば、メディアの重要性を論じたり。だが、中国の言論弾圧に及んだ途端、雰囲気は一変した。中国の通訳者が以降、一切の同時通訳を放棄したからだ。

 不穏な空気の中、博士は語り続けた。「寛容性が国を強くする。それは異なる意見にも耳を傾けるということだ」。通訳は訳すのを拒み続けた末、事態がのみ込めない自国の3人を引き連れて、時間きっかりに教室を後にした。

 滞在中、アジア情勢の専門家から聞いた「二つの中国」という言葉を思い出した。地域のリーダーとしてプラスの役割を担うのか、不安定要素となるのか。振り子のように揺れていて、まだ先行きは読めない。【鈴木美穂】

毎日新聞 2011年7月4日 西部夕刊


2011年7月10日

震災・津波・原発事故についての情報把握

震災・津波・原発に関連して二冊続けてご紹介しました。 震災・津波・原発事故で、日本人は物理的にも精神的にも以前の生活を取り戻すことが出来ずにいます。或いは、もう日本は変わってしまったと言うべきなのかも知れません。震災以前にはどうやっても戻ることはできないのでしょう。

震災直後から直接津波や原発の被害にあわれた方にかける言葉がなかなか思いつかない…というか、言葉をかけること自体が私にとっては恐怖でした。それは、私が西日本在住で余震の怖さすら経験していない、メディアから得るつたない情報だけを頼りに頭でしか理解しておらず、実際に被災し、大切な人を亡くした状況にはないからでした。

2011年7月8日

「福島第一原発と放射線」 水野倫之/山崎淑行/藤原淳登 著

原発について知りたいと思うものの、難しいデータばかりをあげつらって解説した専門的なものはついて行けないし、逆に一方的に「脱原発!(*)」を前面に出した本は、なんとなく客観性を欠いているのではないか…?と感じて手が伸びずにいました。

この本の購入を決めまたのは、帯にあった「ニュースも超えるわかりやすさ!NHK解説委員と記者が答えます。『正しく恐れる』ための一冊。」という文句を見たからです。

「風評被害 そのメカニズムを考える」 関谷直也著

その題名からだけだと、震災に関連して書かれたものかどうかはハッキリ分りません。実はこの本を手にした理由はそこでした。でも、実際には震災後に書かれたものです。

しかし、今回の震災に偏ることなく「風評被害」の言葉の定義、から発生と拡散のメカニズムを、言葉が使われ始めた過去から現在に続く時系列で詳しく解説しています。