2013年1月12日

ある大企業の言い訳

2011年にWorld Mobile Congressに仕事で行った時、会場は携帯OSであるAndroidのマスコット「Droid」君であふれていました。

それまでのMicrosoft社が開発していた携帯OSのWindowsPhoneはひどくUIについての評判が悪かったそうですが、同行したお客さまによればDroid君があふれる中この度のWindowsPhoneには確かな進化がある!」と仰っていたのを思い出します。

早いものであれから二年が経ちますが、めまぐるしく変化を続けるMobile業界でここ数年苦境に立たされていたかつての大企業(今でも大企業ですね…笑)が、自らのトップの発言についてちょっと残念な言い訳をして話題になっています。

その大企業とはNokiaです。かつては国家を代表し実質的に支えていた企業は、ここ数年、Apple社やSamsung社の台頭により、収益を大きく減らし、従業員の大幅解雇を行ってもなおかつ追いつかないレベルの赤字を出していました。しかし、大企業の底力を見せMS WindowsPhoneにこだわって開発し続けた携帯デバイスのおかげで、業績は大きく回復基調にあります。

そのノキアが「Andoridデバイスを開発する可能性」についてうっかり口にしたことから、市場や業界関係者から混乱の声が上がったのですが…。その元になった声明がコチラ。

In the current ecosystem wars we are using Windows Phone as our weapon. But we are always thinking about what's coming next, what will be the role of HTML 5, Android... HTML5 could make the platform itself-being Android, Windows Phone or any other-irrelevant in the future, but it's still too soon to tell. Today we are committed and satisfied with Microsoft, but anything is possible.
Androidデバイスの台頭で押され気味で、かつては会社再興の希望をAndroidデバイス開発へ託すべきとの声が有ったにもかかわらず、WindowsPhoneにこだわってやっとここに来て勢いを盛り返してきたのに「いまさらAndroid!?」という反応が起きたわけです。しばらくサイトは炎上。事態収拾のためにノキアがった策は…

「翻訳が間違っていた」として「”正しい”翻訳」に差し替えたというもの。つまり「ノキアはそんなつもりありませんでした。悪いのは翻訳者ですという態度。

ちなみに差し替え後の「”正しい”翻訳」はこれ…。

So, the way I think about it is, in the current war on ecosystems, we are fighting with Windows Phone. That's what we're doing. Now, what we're always doing is asking, how does that evolve? What's next? What role does HTML5 play? What role does Android or other things play in the future? We're l the future, but it terms of what we're bringing to market, and what we're immediately focused on, we're focused on Windows Phone.
はてさて、フィンランド語は分りませんが誤訳だったのでしょうかね?それにしても、これで何とか炎上は一応沈静化したということです。誤訳であってもなくても 辛いのは翻訳者」に変わりは無さそうです…。

出典はこちら
 
Nokia to build Android-powered phones? Blame the translator!
NDTV Correspondent
, January 08, 2013