2011年4月1日

日本の「ものづくり」と3.11後の日本

お客様と一緒にアリゾナ州フェニックスで仕事をしています。

最初にお仕事を頂いた時にはIT系かな…と思いましたがそうではなく、お客様の機器をIntel社に納めており、その機器の共同開発改善の一環としての渡米でした。コテコテの「ものづくり」のお仕事です。


もともと通訳としての一歩を踏み出し育てて頂いたのが地元の自動車業界でしたので、「ものづくり」にかかわる仕事には自信がありますし、楽しみにしていました。実際、非常に勉強になりましたし、久々にエンジニアの方と心地よい連帯感を感じながら仕事ができました。

守秘義務があるため詳しくは書けませんが、同社には非常に多くの日本企業の製造機器が入っています。しかしそれらは必ずしも誰もが知っている大企業からのものではありません。あらためて「日本の『ものづくり』は高く評価されているんだ」と実感した瞬間です。

技術開発では中国をはじめインド、東南アジア各国の追い上げは脅威でしょう。しかし、日本人が日本人の特性をもっと育ててきた「ものづくり」の技術・精神は簡単にまねできるものではないようです。業界に詳しい訳ではありませんし、あくまでも私が見た限りの個人的な印象ですが、Intel社で目にした製造機器は多くが日本製で、アメリカ製がそれに続いていました。

3月11日の東日本大震災の問題はまだ収束していませんし、回復を口に出来るような段階にも残念ながらないかも知れません。ですが、長期的に日本が世界で生き残っていくためには、いくつか強みを発揮できる分野に絞って回復・成長戦略を練ることは不可欠です。その1つが「ものづくり」だと思うのです。

今回の震災で日本ブランドは大きく傷つきました。医療観光や食文化を中心に観光産業をすすめていましたが、原発事故とその後の事故処理の不味さによる風評被害から、日本への旅行者の数は残念ながら激減すると思われます。また、日本から輸出している種類豊富な高級食材として扱われてきた農産、海産物は、軒並み各国の規制がかけられ、すでに危機的状況にあります。

このように、日本が海外に提供できる物資は、日本からのものというだけで厳しい状況に立たされることは想像に難くありません。それであれば、勝負をかけるにはソフト面ということになります。

西日本にも「ものづくり」に優れた企業が沢山あります。被害を受けた東日本を支えながら西日本がアグレッシブに成長していくことが、経済・国力の回復につながるのではないでしょうか?そして、同時に「ものづくり」からもう一度「日本ブランド」を回復して、観光産業をはじめ他部門での成長を助けていくことが出来るかも知れません。

…と、「ものづくり」の仕事が大好きなので出来る限りヨイショ!してみました、笑。
それにしても、学びの多い仕事をさせて下さったお客様に感謝です。