-通訳人の保護、現状は?
このように、法廷通訳人をめぐる直接的な報酬/クオリティーの問題に加えて、法廷通訳人自身が全く保護される立場にないということもトピックに登りました。
ある通訳人は、地方の裁判所での裁判の帰路にJRしか移動手段がないため、法廷を傍聴した関係者が全て同じ電車で帰らざるをえず、電車の中で記者に「どう思うか?」などと詰め寄られて困ったというエピソードを語りました。
また別の通訳人は、被告人から直接自宅に手紙が届き「自分の個人情報がどこから漏れたのだろう?」と怖くて仕方が無かったが、結局調べてわかったのは接見時警察に渡した名刺が、安易に被告人に手渡されていたという事実だった…ということでした。名刺そのものは被告人から取り返したものの、情報の控えを取られていたらと思うと恐ろしくて仕方が無かったそうです。
このように、事件を扱う法廷という場に非常に微妙な立場でかかわる事になる通訳人に対して、人身及びプライバシーの保護という観点から、まったく不適切な状態に法廷通訳人がおかれているということがよく分かる事例でした。
このように、法廷通訳人をめぐる直接的な報酬/クオリティーの問題に加えて、法廷通訳人自身が全く保護される立場にないということもトピックに登りました。
ある通訳人は、地方の裁判所での裁判の帰路にJRしか移動手段がないため、法廷を傍聴した関係者が全て同じ電車で帰らざるをえず、電車の中で記者に「どう思うか?」などと詰め寄られて困ったというエピソードを語りました。
また別の通訳人は、被告人から直接自宅に手紙が届き「自分の個人情報がどこから漏れたのだろう?」と怖くて仕方が無かったが、結局調べてわかったのは接見時警察に渡した名刺が、安易に被告人に手渡されていたという事実だった…ということでした。名刺そのものは被告人から取り返したものの、情報の控えを取られていたらと思うと恐ろしくて仕方が無かったそうです。
このように、事件を扱う法廷という場に非常に微妙な立場でかかわる事になる通訳人に対して、人身及びプライバシーの保護という観点から、まったく不適切な状態に法廷通訳人がおかれているということがよく分かる事例でした。