2013年2月16日

「明日から使える慣用句」 京都書房編修制作部 著

ちょっと前にTwitterで下記の投稿を見ました。

それで、リンク先サイトにいって色々読んでみたのですが、私の結論はやっぱり「汚名は挽回じゃなくて返上だよなぁ。だって名誉挽回って言葉が一方で定着してるしね。」というものでした。もっと具体的な理由解説については、件のサイトのコメント欄に多くの意見が載せられていて、そこで丁寧に解説されているので、そちらを参照してもらうのが速いでしょう。

言葉は時代につれて確かに変化するものですが、インターネットの発達により流通する言葉の量が圧倒的に増えたこともあり、その変化の速さも”もしかしたら…”加速しているのかも知れません。でも、流通する言葉の大半が以前とは違った使用法になっているからといって、即それが新らしい「正しい」使用法とは言えないのではないでしょうか。それ程言葉は人間の生活の営みに長い時間をかけて複雑に絡み合ってきたもの。そんなに”簡単に”「変化」などしない…と私は思います。

実はこのツイートを目にした直前に明日から使える慣用句」(京都書房ことのは新書)京都書房編修制作部 (著)という本を買って読んでいたのもあり、敏感に反応したのかも知れません

基本的な慣用句ばかりで、まさか知らないもの、間違って覚えているものは無いだろうと…とタカをくくっていましたが、案外そうでもなくてちょっとヒヤっとすることも有りました。

翻訳通訳をする上で、正しい言葉の言い回しや、敬語が使えたりすることは大前提…なはずなのに、ちょっとお恥ずかしかったりもしますが、改めていろんな慣用句の使用法、由来までを確認するのは、結構楽しい作業でした。

例えば…

「苦汁」は「苦汁をなめる」「苦汁を喫する」だけれど「苦汁を味わう」は間違いです。「味わう」のは「苦渋(を味わう)」というのは知りませんでした。

「しのぎを削る」とは”戦いや競技などで激しく争うこと”というのは知っていましたが、「『しのぎ』とは刀の刃と峰の小高い部分。そこが削れるほど激しく斬り合うことから」というのは知りませんでした。

また、言葉の用法を確認するのに「少納言」というサイトの存在を件のツイートの下りでフォロワーさんに指摘され思い出しました。知ってはいたけど、最近はGoogle検索で済ますことが多く使っていませんでした。正しい用法はこの「少納言」サイトで確認できます。ご存知なかった方はこの機会に是非ご活用下さい。

少納言
KOTONOHA「現代日本語書き言葉均衡コーパス」
このサイトでは大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所と文部科学省科学研究費特定領域研究「日本語コーパス」プロジェクトが共同で開発した『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ:Balanced Corpus of Contemporary Written Japanese)のデータを検索できます。BCCWJには、現代の日本語の書き言葉の全体像を把握できるように集められたサンプルが約1億語収録されています。