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2012年12月15日

16. 仕事の準備の仕方(レセプション編 その1)

以前の記事にも書いた広島開催の国際アニメーションフェスティバルの仕事で、舞台通訳以外にレセプション通訳を久しぶりに行いました。今回のアニメフェスのサイドイベントとしてノルウェー大使館主催で開催されたレセプションでした。少し時間が経ってしまいましたが、レセプション通訳の準備の仕方について紹介します。が、特に気をつけるべき点だけを幾つか上げてみます。

注意点1
欲しい資料は具体的に依頼する。
司会者氏名、出席者氏名と肩書き、進行表、主催者、来賓、協賛企業等
資料入手、リサーチについては、特に他の通訳準備と変わることは有りません。資料請求はエージェントさんに「あるもの全部下さい!」と言うしかないでしょう。そうすれば普通に、レセプションの目的、司会者氏名、進行表くらいのものは普通に出して頂けるはずです。でも、出てこなければ具体的にそれらを挙げて依頼してみましょう。一旦資料がでたら、リサーチもは常識的にやっていれば問題無いはずです。


注意点2
国際会議、祝賀会、授賞式、就任式等の特定の状況設定での言い回しを事前に勉強しておく。
日本語でもそうであるように、セレモニー的な要素のある場ではある程度の決った言い回しがあります。例えば
「ただいまご紹介にあずかりました宮原美佳子です。」
これはそのまま訳せば”
× "My name is A, as has been mentioned in my introduction."
くらいになりそうですが、英語ではこうは言いません。
 "Thank you for your kind introduction."
○ "I appreciate/Thank you for your kind words of introduction."
というのが英語では一般的です。

実はこれを勉強するには私が通ったインタースクールがスクール生対象に出している「会議スピーチ表現集」が非常に良くできています。スクール生だった方は必ずお持ちのはずです。是非引っ張り出して勉強しなおして下さい。一通り全て暗唱しておけば、ほとんどの場合には軽く応用することで対応可能です。

お持ちでない方の為に「会議スピーチ表現集」コンテンツだけご紹介しておきます。

1. 呼びかけのことば
2. 司会と歓迎のことば
3. 開会のことば
4. 話の冒頭及び結びに使われる表現
5. 紹介のことば
6. 紹介と歓迎に対する答礼
7. 敬意と祝いのことば
8. 表彰、記念品の等の謹呈のことばとその答礼
9. 就任と別れの挨拶
10. 哀悼のことば
11. 閉会のことば
12. 会を中断したり、終わらせるとき
13. まとめのことば
 
これらのテーマで想定されることばを一度自分で整理してみるといいでしょう。「ご来賓の皆様…」「乾杯のご発声を…」「宴もたけなわですが…」「ご歓談のところ…」「国際交流の架け橋に…」いくらでも思いつくセンテンスは出てくると思います。

こんな本を活用するのもいいかもしれません。

全てに目を通すことも大切ですが、代表的なセンテンスを徹底的に暗唱することをおすすめします。


注意点
司会者を含めたスピーカーの氏名とタイトルを英日両方(読み方含め)で確認しておく
レセプションでは短い時間の間に比較的多くの人が前に出てスピーチを行います。ですので、スピーカー氏名とタイトルを個別に確認してある程度まとめておかないと大変な事になります。

また、日本人以外の方のお名前は、どういうカタカナ読みを通称としておられるのかを確認しておくことも案外重要です。案外外国の方名前を聞き取ってそれらしいカタカナにその場で変換することは難しいことなのです。

ここは「名前の部分だけ英語読みすればいいのでは?」との考え方も有るかもしれません。ですが、出席している日本人が聞き取れなければ、彼等がその外国人の方に名前を呼びかけることができません。小さなことですが、レセプションという場を考えれば大切な配慮です。

事前にできるのは、個別のスピーチ原稿でも出てこない限りこの程度でしょうか。個別にスピーチ原稿が出てきているときには、「仕事の準備スピーチ編)」
「仕事の準備スピーチ編)追記を参考にして下さい。

そうなると後は、直前の打合せに賭けるしかありません。ですが、実際行事の予定は往々にして変わるものなので、事前にもらっていた進行から内容が大きく変わってしまったからといってショックを受けるのは止めておきましょう。精神的にマイナスです(笑)

ですがそのためには通常の仕事よりはかなり早めに会場入りして、主催者やゲストにアクセスできるチャンスを探れるようにしておきましょう。あるいは、エージェントに直前打合せについて話をつけてもらうようにお願いしておければベストです。

(続く)