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2011年6月16日

5. 派遣で働く-自律した働き方

去る5月29日夜、Ustreamで出張先のホテルの部屋から「お気楽じゃだめよ!派遣社員」と題してライブ放送をしました。手に入れたばかりの慣れないガジェットからの放送だったため、音声が最初途切れたりと視聴していただいた皆さんには大変ご迷惑お掛けしました。ごめんなさい。

今回、通訳学校で教えてくれない事シリーズでこの「派遣で働く」を取り上げるのには、二つ理由があります。一つはモチベーションの維持。そしてもう一つが通訳(専門)キャリアのスタートです。

通訳学校に行くようになると、後はもう勉強するのは当たり前…とは言いつつ、あんなに高い受講料を払ったのになぜだかやる気が続かないというのは、恥ずかしながら私も何度となく経験しています。通訳学校で講師やクラスメートに刺激を受けながら「やるぞー!」と気を取り直すことも有りますが、それだけではやはり長続きしません。ずばりそれは、緊張感が足りないからです。

そして、本ブログの「通訳学校では教えてくれないコト」をちゃんと実践していれば、今の段階であなたは英検一級を保持し、やる気満々!通訳に絶対になりたい!と希望に燃えているはずです。ところがそんなあなたにも「萎える」時は必ず来ます。だって、人間だから具体目標の見えないことに向けて頑張ることには、やはりインセンティブが無いと難しいのです。

インセンティブといっても何か自分にご褒美を買ってあげるとか…そう言うことではありません。茂木健一郎先生言うところのアハ体験です。ここでいう「アハ体験」は、通訳をする作業が快感と思えるような体験をすることで「通訳をしたい!」と自分自身から思うようになること、と私は解釈しています。でも、本当にそうした経験をするには、自分の頭で考えて自律した働き方を意識することが重要だと私は思うのです。例えば以下は、ものすごい希望的観測で「何も考えなくても上手く行っちゃった」的パターンです。



派遣で仕事を始めた事で、通訳学校のレッスンでは無く「ついに仕事として通訳をしている」という感覚、キャリアをスタートさせたという緊張感は、あなたに強烈な印象を残すでしょう。

これまで勉強したことが役に立つ実感と喜びを感じながら、さらに英語と日本語に対する興味は深まります。おまけに、通訳学校に投資した受講料も毎月のお給料を考えれば案外楽に回収出来るのです。


ここまで書くと、派遣の仕事にさえ就いてしまえば、後は通訳として順風満帆な人生が待っているように聞こえますね。でも現実には、そうは問屋が卸しません(笑)!

先日のUstreamでは、派遣社員として働きはじめる時のポイント、働き始めてからの心構えを喋っています。1時間半近く喋っていますが、途中、派遣会社にお勤めの方や、通訳・翻訳の派遣社員を部下に持った方、また派遣通訳・翻訳として稼働した経験のある方からTweetも頂きながらの、結構おもしろい内容になったと思っています。

お時間の無い方は、ポイントだけは簡単にまとめて見ますので参考にして、ご自分なりの「派遣戦略」を練ってみて下さい。ただ、放送内容を聞く方が上記の方々の反応も伺えてオモシロイはずですが…笑。あえてリンクは貼り付けませんが、興味のある方は検索して視聴下さい。


時給①
よほど派遣先企業と派遣会社の繋がりが深い時以外、同一の派遣案件は複数の派遣会社から出る。それぞれから出ている時給を見極めて、一番条件が良く、時給が高いところにアクセスする。ちなみにこのご時世、時給は上がりません。私の場合派遣時代、職務範囲・稼働密度もかなり上がりましたが、就業4年後に20円昇給しただけでした。

時給②
ネットで派遣会社が提示しているレートは「これであなたがOKしてくれるなら派遣会社としてはめちゃラッキー」な時給。過去の通訳以外の経験もアピールしながら、提示された時給よりも高い時給にする。

派遣会社との相性
残念ながら派遣会社のコーディネータで、登録派遣社員の話をまともに聞いてくれる人は稀。通訳キャリアは自分で開発するものだと覚悟する。優秀なコーディネータに当ったら、関係を大切にする。派遣会社が理不尽だと思えば、思い切ってその会社とは縁を切ってもよい。派遣会社は沢山ある!

派遣先会社との相性①
派遣先会社の職場環境は自分でコントロールできるものでは無い。いじめ、セクハラ、パワハラ…「残念だけどあって当然」ぐらいを覚悟をし、自分の中での許容範囲の一線をしっかりと決めておく。それを超えない限りは、その職場で自分が成長するために何が学べるのかを常に考える。

派遣先会社との相性②
派遣先(お客様)との関係はいつでも最優先。業界は狭く、通訳・翻訳志望者の間で「あの人はお客様ともめた…」となれば、結構周りは知っているもの。逆に派遣先といい関係が築けていれば、フリーランスになってからでも、どんな形でお客様との縁がつながるとも限らない。

何を学ぶのか?
育てようと思ってくれる企業に当れば「本当にラッキーだった!」と感謝すべき。使う側の企業にとっては便利に動いてくれる社員が楽。特に「どうせ辞めていく派遣社員」なのだから。であれば、職場から何を学び取るか、自分が決めて獲得しに行くしかない。"Job Description"以外の仕事でも、見方を変えることで学べる事も有る。自分がその仕事に意義を見いだせるなら、とことん便利に使われてやるのも悪くない。

派遣はある意味フリーランス
通訳・翻訳あるいはIT系開発技術者、設計者などの専門技能を持つ人が派遣で働く場合は、いずれフリーランスで独立することを考えている場合が多い。であれば、派遣でもフリーランスの意識を持ち、自分のキャリアは自分でマネージする。提示された仕事を少なくとも「選ぶ」という意識を忘れない。上から目線の派遣会社に卑屈にならない。何度も繰り返すが、派遣会社は山ほどある。

私も派遣人生は長かったので色々有りました。ワンマンな社員の一存で派遣会社から解雇通告をされ「仕方ない」と受け入れ「お世話になりました。」と派遣会社と派遣先に返事したその日に「あれは無かったことに…」と言われたり、女の嫉妬の的になった時は、社内用語リストを開示してもらえなかったり…。

普段は全く忘れているけれど、思い出すと結構あるものです。そんな話も含め、お時間ある方はどうぞ。