2021年8月7日

進化するRSIオフィス環境 ー 大型ディスプレイ導入

  長いこと欲しいと思っていた大型ディスプレイ。RSIの案件が増加して以降、多くの通訳者から「Game Changerだった!」と聞いていたものの「無くても死なない」という状態が続いていたこともあり、なかなか購入に踏み切れずにいました。東京の3回目の緊急事態宣言が明けてすぐに所用のため広島に戻ったのですが、家人が購入して使用していた大型ディスプレイを拝借して4日間使わせてもらいあっさり購入を決めました。ちなみに私が購入したのはこちらの商品です。

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 大型ディスプレイですから表示面積を大きく確保できるため、1. リモート通訳時に共有された資料を大きく表示して確認できる 2. 手持ち資料や用語集を常時確認しながら通訳できる、は当然のメリットとして期待していたことでしたが、それに加えて決め手になったのは以下のポイント。

  1. デスク上の配線が多少ではあるがスッキリする(ディスプレイに付属のUSB-Aおよび給電接続)

    外付けマイク、サブ回線機材、ミキサー等を使用しているためオーディオ系のケーブルがかなり煩雑にデスク上にあり、この配線を少しでもスッキリできるのはメリット。
  2. ラップトップ画面とのマウス移動のスムーズさと画面配置のフレキシブルさ

    私はマウスではなくトラックパッド操作のみで使用しています。画面配置を詳細に設定できてほぼラップトップ画面とのカーソル移動にストレスがありません。(ラップトップ画面をそのままミラーリングで使用することも可能)
  3. 解像度選択の自由度の高さ
    
Macbookの Ratina画面は非常に画質が高く、外付けディスプレイのスペックによっては長く使う間に画質の差がストレスになると聞いていました。その点、私が購入に踏み切ったディスプレイは4K対応で長時間の利用でもストレスは今のところ感じていません。

一方で、使用し始めてわかった事(いいことばっかりでもない…)も有りました。

  • グラフィック処理にCPU負荷増加しラップトップのファンが轟音をあげ始めた(特にMS Teamsで顕著…)
  • RSIプラットフォームには一定以上のブラウザサイズに対応しないものがあり、画面拡大してもコンテンツサイズは追従しない


 こうなると、Mac使いとしてはファンレスのM1チップを詰んだ新しいMacBookが欲しくなるのは当然な展開。でも、ラップトップは現行MacbookProがあるのだから次に買うのはMacMiniでも良いのでは?と夢は広がりますが、もう少しよく考えようと思います(笑)

でも、大型ディスプレイを購入した事は概して正解でした。

 これまでのブログ投稿で紹介してきませんでしたが、外付けマイクやミキサーもすでに導入してすっかりRSIの最適な環境が整いつつあります。これからも必要に応じて進化していくと思いますが、こうなってくるとオンサイト・リモート案件ではよほど環境が整備されていないと、パートナー通訳者とのハンドオーバー以外には不便さえ感じるようになってしまいました。

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 デスク左下にはシュレッダーとゴミ箱、右下にはプリンターを配置。奥に同じ幅のデスクをもう一台設置し、コロナ禍が明けたらここで二人同通もできることを想定しています。パートナーにオフィスに来てもらう手間は発生しますが、未だにハンドオーバーでは神経を使うことが多く、また稀に発生するオンサイトRSIでのスムーズなハンドオーバーと仕事後のちょっとした息抜きのおしゃべりや情報交換は恋しい…というのが本音です。

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