4台まで連結して使える為、30から40名程度の会議でもある程度の範囲まで集音します。使い方は簡単、パナガイドのマイクを外しそこに接続するだけ。実際に30名の会議で試しましたが、自分の席から遠いところに配置しておき、近くの発言は生耳で捉え、二台連結でも十分効果を発揮しました。
この画像ではPCに接続していますが
パナガイド接続では通訳者から離れた場所に配置できます。
聞こえた内容を通訳するのがお仕事です。なので聞こえないものを通訳することはできませんし、聞こえにくい環境でのお仕事は本当に苦痛です。特に、ウィスパ通訳の場合は聞きながら自分も声を出すため、自分の声に一部かき消されてしまうと、「聞く」という行為が辛くてたまりません。これを同僚通訳者の間で「生耳地獄」と呼んでいます。
生耳地獄の現場は往往にしてトップミーティングを含む社内会議的なコミュニケーションの場、あるいは顧客訪問時のウィスパリング、まれにパートナー企業やエンドカスタマーを招いての小さなカンファレンス、ワークショップ、セミナーなどがあります。それ以上の規模になると流石に同時通訳設備をご用意いただけるのですが、会議の目的や規模の関係でそこまでしていただけない現場では、生耳地獄を余儀無くされることが多いようです。
社内通訳時代は生耳地獄は当たり前でしたが小さな部屋で行うことも多く、本当に聞こえなければ顔なじみの社員さんには「聞こえません!」とお願いすることもありました。しかしこれがフリーランスともなるとなかなかに難しい…。聞きながら同時に喋っていないお客様の立場からは(しかも慣れたトピックを扱う会議では)、通訳の言う「聞こえない」をご想像頂くのが難しいことはお分かりいただけるでしょう。当然ながら「通訳者の為に」会議を止めることをヨシとしないお客様は多いのが現状です。そして実際には、聞き手に通訳が届かないことでお客様の不利益に繋がっているのですが、それについてもにわかに理解して頂くことは容易ならざることなのです。
これらの点はエージェントさんに間に立って頂き日々啓蒙活動をして頂くしかないのですが、立ちはだかる「予算の壁」というお客様の言葉には苦労しておられるようです。そんな時でも、通訳用に送信機受信機をエージェントさん負担で環境整備のために供出して下さる場合があります。スピーカーが一人の場合はそれで十分ですが、ディスカッション、QAを伴う講演会ともなるとそうも行きません。そんな時に威力を発揮するのがこの無指向集音マイクです。
現場で初めて状況がわかるということもあり、そういう場合は通訳用の二機のマイクの一台を聞き取り用とし、受信機を一機拝借することさえできれば、それほどお客様に迷惑をおかけすることなく耳へのインプットを取ることが可能になります。ご興味のある方、ぜひお試しを!現在、懇意のエージェントさんにもお伝えして、ぜひエージェントさんで購入を検討して頂けるようお願いしています。