私は残念ながら同日に開催のInterpretJAPAN2013へ出席のため、こちらへは参加できません。ですが、地方在住者にもこうした興味深い学会に出席できるチャンスがあるんですね。
「映画英語教育」と何だか固い名前がついていますが、プログラムを見ると英語学習者が映画を利用して効率的に学ぶことのヒントが得られそうです。
ただいつも思うのですが、こうした学会関係者は実務関係者とはかなり距離が有りますよね…。JATでもJATENT(エンタ)というグループが新たに立ち上がり、字幕や映画翻訳を専門とする翻訳者が集まって活動を始めましたが、彼らもこの学会については知らないだろうし、学会の先生方も日々字幕翻訳を手がけている翻訳者にはコンタクトが無いのではないでしょうか?(私が知らないだけかな?)
「英語教育」という切り口が、「翻訳」とはかなり違うようにも思われます。しかし、映画の文化的背景に深く根ざした側面は、英語教育でも重要な部分を占めるでしょうし、日々海外の映画・メディアに接する翻訳者から情報を得ることができれば、新たな視点を得られるかも知れません。
逆に、広く字幕や映画を考察した研究者から新たな視点を得て、映画の時代背景や想定されるオーディエンスに向けて新しいスタイルに翻訳者がチャレンジする…ということも出てくるかもしれません。
通訳業界もそうですが、実務者と研究者の交流はもっと盛んになればいいな、と思います。(プログラムURL> http://www.atem.org/kansai/document/2013ATEMN11_Program.pdf)
映画英語教育学会(ATEM)
URL:http://www.atem.org/new/index.php