2015年7月27日

9月6日(日)セミナー「通訳者への道」ー サイマル・アカデミー主催

サイマル・アカデミー主催で開催されるセミナーのご案内と思うことアレコレ…です。

セミナー概要
「通訳者への道」は第二部となります。
【日時】2015年9月6日(日)第1部13:00~/ 第2部14:30~
【会場】銀座フェニックスプラザ 3階会議室
【定員】80名(事前予約制。先着順)
【対象】サイマル・アカデミーへの通学をご検討の方
【参加費】無料

第2部 通訳者への道 『通訳経験ゼロからでも目指せる通訳者への道』
講師:松下佳世(会議通訳者、サイマル・アカデミー講師)
内容:35歳で未経験の私が通訳者になるまでの軌跡、仕事や家庭と両立しながらでもできる通訳訓練法、仕事の種類と選び方、スケジューリングと準備のコツなど

詳細はコチラ 

講師はどんな方?
会議通訳者の松下佳世さんの「35歳で未経験の私が通訳者になるまでの軌跡」とあったのでどんな方なのか気になって、少し調べてみました。(情報出典:通訳技能向上センター

で…

「大手企業での十数年間のキャリアと、
名門といわれる米国の大学の修士号、
英検1級をはじめとする英語系の資格」

があり

「帰国後、複数の通訳学校を受験する中で、
通訳訓練を全く受けたことがない
私の見よう見まねの通訳を聞いて、
一番上の同時通訳科に入れてくださったのが
サイマル・アカデミーの小松達也先生でした。
1年で卒業し、サイマル・インターナショナルと専属契約
を結ぶタイミングで退社。」

とのこと。つまり、英語キャリアもそうですが元は朝日新聞のニューヨーク特派員という、通訳の素地としても好ましいキャリアベースのかなりしっかりした方でした。

マーケティング的に「未経験から…」というと学習者を引き付けやすく便利な言葉ではあります。ですが、このレベルを前面に出して「未経験から…」というのは何だか腑に落ちない私です。確かにプロ通訳としては未経験なのかもしれません。さらに「仕事や家庭と両立しながらでもできる通訳訓練法…」と、在宅で勉強をする女性にはなんとも甘美な宣伝文句…。でもよく考えてみてください。

通訳学校でしていることの大半は英語力向上にすぎない
「通訳経験がないので天下のサイマル・インターナショナルの同時通訳科に入学したが一年で卒業できた!」ということは、「同時通訳科で通訳を学んだ」と仮定してそれを裏返すと「同時通訳科より下タのクラスはむしろ英語力を鍛えるクラス」ということです。これは私の経験上、インタースクールや他の通訳学校でもほぼ変わらないと考えます。

そして、乱暴な言い方(…とも思わない)ですが実は通訳学校というのは通訳手法だけを教える場所というよりは、英語力全般を強化するための場所と考えるのが一般的には妥当なのです。

彼らが通訳学校と名乗る所以の多くは「通訳手法を、通訳訓練法を教える」「卒業後にお仕事を紹介できます。」というものですが、実際にその恩恵に預かるためにはしっかりとした英語力(読む、書く、聞く、話す)が大前提である、ということです。

通訳学校に通えば「未経験から」でも一年で会議通訳になれる…?
現在、数多くの通訳学校が通訳の心得や理想的な振舞い、ビジネスマナーについてどれだけ踏み込んで教えているのか、正直もう私も把握はしていません。(あまり踏み込んでいるとは思っていませんが。)ですが、市場に出て経験を通じてしか学べないことも実は数多くあり、そうした事柄に育てられて本当のプロになっていくのだ…というのは、どんな職業・プロフェッショナルでも同じだと思います。

もちろん、学校で学ぶことから実際にどれだけのメリット(客観的評価が得られる、一緒に学ぶ仲間ができる、ネットワークが作れる…等々含め)を享受できるかは、学ぶ側の姿勢次第であり、学校に通う意義を過小評価すべきではないと個人的に思っています。

ですが、ゆめゆめ「フツーの35歳(通訳)未経験の主婦が一年間通訳学校に通ったら会議通訳者デビューできた話」と思ってはいけません!

夢を壊してごめんなさい。…そんなこんなで、私は事後レポートを楽しみにしたいと思います!