2015年6月8日

「おもてなし」ってなんだ?


 「東京観光ボランティア派遣制度のご案内」がその制服のダサさとともに物議を醸しています。



観光 - ボランティア - プロの仕事
そもそも「観光ボランティア」という名前からしてミスリーディングであるのに、制度紹介サイトのQ&Aセクションでは「様々な観光スポットを回る通訳ガイドとして、観光ボランティアを派遣することはできません。」として、通訳案内士資格や観光通訳の国の要件をすり抜けようとしています。

さらに、業務内容はイベント等における会場案内、来賓対応、簡易通訳業務など、イベントの顔とも言える重要なポジションをうたっているにもかかわらず「専門性が高く責任の重い業務は観光ボランティアには適さない…」としています。

細かく指摘すればキリがないのでこれ以上は控えますが、隠しきれない行政側の裏の事情や思惑が丸見えで、呆れる他ありません。裏の事情と思惑…つまり「お金かけたくない。外国語がちょっとしゃべれれば業務はできる。」という考えです。


「お金をかけずボランティアで賄う」という側面については、多くのネットニュースサイトが一般の方の批判の声を伝えています。それと同時に「外国語がちょっとしゃべれれば…」という側面については、通訳翻訳者のみならず多くのプロフェッショナルから、プロ技術や経験を売る仕事をする人に対する認識が甘すぎる、という声も上がっていて、こちらも当然という気がします。


「おもてなし」ってなんだ?
そもそも「おもてなし」を国が考える時に、相手の国の言葉で対応することだけが親切なのか?という問題です。気持ちの問題だから…ということでボランティアという考えを前面に出しているのかもしれませんが、そんなものはお上が音頭とってやるものとは私はどうしても思えないのです。日本人は海外からの旅行者には概して親切で、日本の治安や評判のよさ、はそういった国民性に根ざしたものではないでしょうか。

そう考えれば、行政は「国の顔」としてやるべきことを見極めそこに力を注ぎ、民間の草の根の求めに応じて支援を拡充して欲しい、そうすることで草の根や民間の「おもてなし」の意識をさらに高めることは十分可能だと思うのです。


通訳翻訳アプリの活用
先日、私の事務所でも「宿泊施設の窓口で通訳サービスを提供したいのだけど…」という電話を受けました。

一流料亭や一流ホテルのサービスであればスタッフの対応が求められるところです。しかし、そこまでのレベルでない場合「自分たちにできるおもてなしはなにか?」をもっとクリエイティブに考えてもいいはずです。

このお客さまには、一般にネットに用意されている通訳コンシェルジュのサービスもご紹介しましたが、おすすめしたのはスマートフォンやタブレットの通訳翻訳アプリの利用でした。驚かれたでしょうか?

私は、日常生活で遭遇する外国人旅行者とのやり取りの場面では、アプリの利用はどんどん奨励されるべきだと思っています。最近では対応言語数も充実してきており、翻訳精度も5年前と比べても大きく改善していると感じています。しかし、それでも満足いく「コミュニケーション」をするには、どうしても人の介在が必要なのです。

マズイじゃんっ(笑)!
相槌やボディランゲージ、笑顔、困った顔などの表情…そういったものがあるからこそ、はじめて人間とコミュニケーションしたという実感が得られるのでは無いでしょうか?できる配慮はなにか?を思考することなしに、単に言語能力だけで「おもてなし」は成り立ちません。

通訳翻訳アプリは「それだけでは『おもてなし』が完結しない」という意味において、人々が「おもてなし」を積極的に考えていく良いきっかけになると思います。

タブレットやスマートフォンを真ん中において日本人と海外からのお客さまがが会話をする様子を想像して下さい。それだけで楽しそう!…と思うのは私だけでしょうか(笑)


2015年6月5日

クレジットカード決済 (Square vs. Paypal)

クレジットカード取引の便利さ
昨年からお客様に対する支払い請求でSquareというサービスを利用しています。これは、クレジットカードのスワイプデバイスを携帯電話やタブレットに装着して、一般的に店頭で行われているのと同等のサービス機能を、個人に気軽に提供してくれるものです。


請求側手数料負担と決済即時性のトレードオフ
特に海外のお客様の場合には、サービスに応じた内容を通訳業務終了時にその場でお支払い頂くほうが格段に好まれます。帰国後に請求書を受信し送金手数料をご負担頂いた上で銀行振込を行っていただく…という手間もなく、送金手数料ももちろんかからない(手数料はサービス提供側の負担)のが大きな理由でしょう。また、サービス提供側にしてみれば、事後の送金(支払い)有無を気にしなくていいというのは大きな安心です。


立ち会い(カードスワイプ)なしで可能なクレジット決済
さらに、サービス提供者がお客さまに直接会わない場合でもクレジット取引可能ですので、翻訳のお客様への利用も十分可能です。



先日、海外からのお客様のインタビュー通訳を私の事務所で対応したのですが、私自身対応できない事情があり、別の地元通訳者にピンチヒッターに入って頂きました。そのため私はお客様ご本人と会うことは有りませんでしたが、お客様の来日と同時に電話で連絡を取り合い、お互いが信用の置けそうな方であることをメールに引き続き再確認しました。その上で、お客様の了解を得てSquareインボイス(請求書)を送り、なんと!…業務前日にはお支払いを完了していただきました。(通訳の場合、通常前日キャンセル料は100%…という背景事情もあります)

弊社の事務所サイトではPaypal経由のクレジット取り扱いをご案内しており、従来こちらを利用していました。ですが、今回の一件で事前に改めてPaypalとSquare両方をテストし、手数料、手間を比べてた結果、Square側に大きなアドバンテージが有ると感じました。他のフリーランサーでご興味の有る方のために簡単に紹介しておこうと思います。

尚、Square以外にも同様のサービス提供する業者は複数ありCoineyは有名どころです。昨年にはAmazonがLocal Registerのサービスを開始していますが日本ではまだ普及していない?…これ以外にも様々なクレジット決済サービスが提供されていますが、取り扱いのクレジットカードの種類やサービス内容も少しずつ違いがあるため、手数料だけでなく決済会社のビジネス継続性も考慮した上で賢く選択するのが良さそうです。

参考:Cybertimes
Square参戦!楽天に続きPayPalも手数料引き下げ!競争激化のスマホ決済サービス比較2013年6月18日 

以下、お客様と直接会わない(スワイプなし)Square利用とPaypal利用の個人的な感想です。ご興味有る方はどうぞ…!



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【初期手続  Square >> Paypal】

▶ Paypal
支払い専用の口座を開設するだけであれば、メールアドレス他の個人情報入力だけでOKで、手続としては簡単。ネット上の支払いにPaypalを多用している人は口座を持っておいて、ある程度入金した中から支払いを行うことが可能です。

ただし、クレジット請求をPaypal経由で行えるようにするには、さらなる登録手続が必要。運転免許証他の身分証明書のスキャンを送信し、一連の手続きや承認には約10日程度は見込んでおくのが無難。
手続にあたってのサポートは、電話ヘルプデスクサービスが優秀で非常に充実しているが、そもそもヘルプデスクを利用せずに手続を最後まで一人で完了させることができないほどには複雑。


▶ Square
サイトから必要情報を記入して申込む。所要時間10分程度。承認までは非常に早く、私の場合はほぼリアムタイムで確認メールが来たような記憶あり。程なくスワイプ用のデバイス一個が無料で指定の住所に後日郵送されてきました。

【請求処理 Square > Paypal】

▶  Paypalも▶ Squareもネット上からの手続きとなるため、手続きステップ数に大きな違いは特に感じない。ただし、インターフェースが請求側・支払い側ともSquareの方がわかりやすいという個人的印象。上図は、テスト請求のメール画面(支払側)で、同様のフォーマットで請求者にも請求確認メール、支払い完了時には支払い完了通知メール、そして、銀行送金時にも送金完了メールが届く。


【手数料 Square >> Paypal】

▶ Paypal
請求先が国内 請求額の3.6% + 40円
請求先が海外 請求額の3.9% + 40円

さらに、手数料を減額した報酬額がPaypal口座に記録されるが、これを指定の銀行口座に送金の場合、指定銀行口座登録作業が必要で、送金金額が50,000円を下回る場合はさらに250円の手数料がかかる。



▶ Square
一律 消費税を含む請求額の3.25%
(スワイプなしの場合でも、Squareインボイス送信の場合は3.25%)
クレジット処理の連絡がくれば、その三日後くらいには指定銀行口座に送金が完了していました。(完了メールが届く)

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以上、個人的感想ですので、詳しい情報は必ずSquare、Paypal他、各社のサイトをご自身でご確認ください。