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2011年6月15日

「翻訳・通訳とフリー」アイデアコンペ結果発表

遅まきながら御報告です。去る6月4日「翻訳・通訳とフリー」アイデアコンペの結果発表が行なわれました。詳しくは 関根マイクさんのサイトをご覧ください。

私のアイデアの結果は同率三位でした。投票いただいたみなさん、大変ありがとうございました。私自身は、(私自身のアイデアと)一位になった関根さんの「医療通訳とフリー」にとても可能性を感じて投票しました。「医療通訳とフリー」のアイデアは、言語通訳に限らず、手話通訳や、専門の医療従事者で個人が負担するには高コストの職種に適応出来るのではないかと考えます。実現可能性も高いのでは?とあまり根拠なく直感で思っています。

私のアイデア発案についてですが、日頃考えている「交通費の問題をどうクリアできるか?」という疑問がキッカケでした。順番として逆になってしまいましたが、発案のバックグラウンドを少し詳しく説明します。

日本はことのほか交通費が高いこともあり、地方通訳が参入しにくい状況です。また、ビジネスの大半が東京に集中しているため、通訳者も東京に集中しています。

そうした状況が長く続いたことから、東京エージェントをして「地方通訳者は概してレベルが低い」と言わしめる状況が生まれ("概して"なので、あながちウソとも言い切れないと思います。)結果、地方で通訳が必要な状況においても、登録通訳者が十分確保できておらず、結局東京から連れてくる…という状況です。

しかし、地方企業でもコンスタントに通訳を必要とする企業は存在し、私の知るある企業は地元の特定通訳をお抱え通訳の様に利用していた…ということも有るようです。また、それでも足りない企業の場合は、嘱託通訳者を長期の約束で雇用している企業もあります。しかし、そのどちらのパターンでも問題が有るようです。

例えば、地元通訳者をヘビーに使う場合、その通訳者が突然個人的な理由で転居を余儀なくされたら?また、地方通訳者ヘビー利用の場合とともに、嘱託通訳で長期雇用の場合、今回の震災などのように経済状況が著しく変化して、通訳の必要性が著しく低下したら?

前者では専門知識を持った通訳者をさがし、さらに交通費を支払い出張日当を支払って毎回遠方から呼んでくる必要があります。後者の場合は、すでに契約済の通訳者に対しては、たとえ社内で遊ばせる結果になったとしても、契約済のためサンクコストが発生します。

ヘビーに利用されていた通訳者は一気に仕事を失う場合が出てきます。通訳者も人間ですから、社内で仕事の無い状況ではモチベーションも上がりません。何かその土地から動けない特別な事情がある場合を除いては、仕事をせずに報酬を受けるコトに違和感の無い残念な通訳者が会社に残りがちになる…とも考えられます。

また、結果発表の中で”一度良い通訳者に当たると、その人を使い続けるため、会費を払うモチベーションが下がるのでは…?”というご指摘を受けました。

これについては、”良い通訳者”は売れっ子なので、依頼日にその通訳者の都合がつかなければ別の通訳者を探す必要が必ず有るはずです。その度毎に遠方から通訳を手配し、さらに交通費、日当の支払いが発生する…。繰り返しになりますが、日本国内の交通費は(ご存知と思いますが)本当に高いのです…。

ただしこのアイデアの最大の弱点は、日本のビジネスが圧倒的に東京に集中しており、地方での需要がまだまだ少ない…ということでしょう。実際に地方の需要を定量的に示したデータは見たことはありませんが、東京に比べたら1:100くらい…とあるエージェントは言っていました。数字はともかくそれだけの差が有るということです。

地方分権が叫ばれて久しいですが、なかなかビジネスが地方を活用しようという動きは進みそうにないですね…。ただ、震災を機に地方の企業や技術・能力にも海外から注目が集まることを期待したいです。

なんて思っていたら、こんな記事を見つけてしまいました。私の古巣マツダについての言及もあります。もしかすると本当にdevolution進むかも?

Japan Business Press
東京でなくても会社はやっていける
日本的経営を改めて考えてみた(16)


「地方の時代到来」があるにしても、当分は地方通訳者は「地方の通訳はレベルが低い」などと言われないように、日々スキルを磨くだけでなく、経験を途切れさせず、地方にいても発掘されるための戦略的なマーケティングが必要になるでしょう。

…って書きながら、どーするべぇ〜…と考える私であります(笑)