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2015年3月31日

The JapanTimes のインタビューを受けました。

先日、The Japan Timesさんのインタビューを受けました。記者の方がWord Lens と Google Translate から見える翻訳/通訳者の近未来 という2011年のこのブログ記事を読んで下さってコンタクト下さいました。

インタビュ―トピックは「「多言語音声翻訳システム」に関して、アプリなどを用いた自動翻訳・通訳において、今後技術が進歩する中どのような事ができるようになるかを、通訳の視点で聞きたい、というものでした。

MACHINE TRANSLATION
Translation tech gets Olympic push
'All-Japan' effort creating apps to instantly bridge language barrier
BY SHUSUKE MURAI

結論からいうと、会議通訳について言えば特に「サービスを受ける側が通訳者/通訳機械に対してどれほどの信頼感が持てるか?」と私自身は考えているということをお話しました。

機械翻訳・通訳の話をする時にはその精度の良さ、訳文の素晴らしさ、ばかりが取り上げられます。しかし、注目すべきはそればかりではない…と常々考えていました。

日本語のように文脈依存の強い言語では、その場の文脈を組んだ通訳が求められます。精度の良い訳文を機械が出せるようになるには、まだまだ時間がかかりますが、その場の文脈を汲める…となると、さらに先の話になるでしょう。

また、精度の面だけで考えてみても、比較的進化は早いかもしれませんが、それでもお客様が訳出に疑問を持ってしまうような場面が多少なりともあれば、その通訳機械に対する信用度は一気に失墜してしまい、配慮の必要な折衝や会談の類にはとても利用することができないはずなのです。

見逃してはならないのは、これは人間通訳者でも同じということ。残念ながら人間通訳はミスをすることもありますが、その場で学び真摯に修正してよりよいパフォーマンスをすることもできます。そうした現場の態度や、その結果としてのパフォーマンスに対して利用者がどのレベルの信頼感を持てるか…。これは見逃してはならない要素でしょう。

非常に基本的な事では、会議に入る前の立ち居振る舞い、受け答えがしっかりとしていること、同じチームの一員として安心して組める相手か?…機械には求めることすらできないことです。

2011年の記事の締めに書いている内容は、今もそういう意味で変わっていないと感じます。
これからはその時代のレベルの機械にできる以上のことが出来てはじめて、私たちは翻訳者通訳者として価値ある存在になるということを肝に銘じておくべきでしょう。翻訳者も通訳も時代が進むほどに、より高いプロフェッショナリズムが求められるのは間違いなさそうです。