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2012年12月7日

15. 通訳学校では教えてくれないコト -仕事の探し方-

前回は「マーケットに飛込め」でした。次に問題になってくるのは「どうやって?」ということです。具体的には特に突飛なやり方ではなく、普通に職探しを淡々とするだけです。

例えば今日のYahooリクナビを使って「通訳翻訳/東京23区」とキーワード「通訳」で検索したところ49件がヒット、そのうち業務内容に実際通訳が入っているものだけを数えると(長期、中期案件で)10件ありました。リーマンショック以降案件数は減っていますし時給の下落傾向は否めませんが、それでも東京にはまだこれだけ派遣通訳の需要があるわけです。

ヒットした案件を見てみると、企業分野が多岐に渡っていることがわかります。私がフリーランスになって東京でペアを組ませて頂いた通訳さんの経歴をきいていると、主に経験を積まれた分野は以下の業界に分類されるという印象です。

某大手携帯電話会社 お父さんで有名…
某大手テーマパーク(関東・関西) テーマパークと言えば…

システムインテグレータ系企業(IT)
製造関連企業(主に自動車業界)
メディカル関連企業
生命保険関連企業


通訳求人の情報収集

できるだけ多くの派遣会社に登録し、自分の希望を伝えた上で多くの情報が取り込める用にしておきましょう。私個人の感覚ですが、上記業界をカバーしていれば随分バランスが取れた経験になると思います。同じ仕事が別の派遣会社から募集になる場合は必ずわかるので、条件面(時給)でよりよい派遣会社からでることも必要です。

また、(フリーランス向けの)通訳エージェントや通訳学校が発行しているお仕事情報のメールマガジン等を購読することを強くおすすめします。リクナビのような一般的募集と違い内容が通訳に特化しているため、情報収集効率がぐっと上がります。

待遇/条件を妥協しすぎない
 
一旦就業先の目星をつけたら、派遣会社提示の時給は「この時給でうけてもらえたら派遣会社として十分すぎる程マージンが出る。」というラインです。言いなりの時給で受ければ必ず損をしますし、就業後の時給アップはほぼ無理か、上がっても一年後にやっと数十円アップでレベルです。

どんなに通訳の経験が積めても、生活が極度に立ちゆかない状況は頂けません。それを考えれば事前にある程度の蓄えも考慮しておくべきかも知れませんが、それと同時に常に新しい条件のよい案件がないかにはアンテナを張っておくことでしょう。たとえ契約の最低期間を満足しなくても、実は法的な拘束力はほとんど有りません。その派遣会社とは付き合いが無くなっても、他にも派遣会社は山ほどあります。

業務内容を把握する
 
業務内容に通訳とあっても業務内容が翻訳に偏っていて、ほとんど通訳をさせてもらえないケースはたまに有るようです。案件ヒアリングの時に、通訳チャンスがどの程度有るのかをしっかり確認しておきましょう。一度就業した職場をすぐに辞めるのは、派遣契約上可能で有っても心理的にとても難しいものです。長く勤めたあとであれば尚更であることは言うまでもありません。

一旦仕事を始めたら、東京の企業でよく耳にするのは劣悪な労働環境です。通訳という集中力を要する仕事にも関わらず、募集段階から「残業平均20時間/月」をうたい、その分月収がいいことを強調する案件も時々見られます。通訳時間が法外に長く、通訳をしていない時間はとにかく翻訳をさせられ、職場での人間関係も希薄…となれば、精神的に参ってしまうのは当然のことです。自分の体力的、精神的な限界と「なぜそこで働くか?」という目的をしっかり見定めましょう。

定期的に職場を変える

社内通訳として就業開始当初は、社内用語や業界専門用語、そしてその会社業界に特化した業務フローに戸惑います。ですが、これらはある程度時間をかけて「慣れ」で解消できます。そこが慣れてくると「何となく仕事がちゃんとできている気分になる…。」時期がやって来ます。

仕事の難易度的には楽になってきますが、日々ヤッツケの仕事を流れ作業のようにこなしているという段階が訪れたら、職場を変える時期です。個人的見解ですが、どんなに長くても1つの職場に1年半以上いることは、自分のスキル向上そしてキャリアの面からあまり意味がないと思います。複数の業界、職場を経験すると言うことは上記で述べたように強みになります。逆に、もうお腹いっぱい…と思えるのであれば、半年で辞めてしまっても全く構わないでしょう。

ピースボートという方法

派遣社員以外にもちょっと変わった方法があります。みなさんピースボートはご存知でしょうか?3ヶ月をかけて世界一周するプロジェクトです。約4ヶ月おきにそれぞれ違った航路設定で船旅が計画されています。ボランティア通訳は常に募集しています。船上での通訳活動のチャンスも多く、求められる経験も募集要領を見る限りかなり高いようです。しかし、通訳の仕事をしながら世界を見て回れるこのプロジェクトは素晴らしい経験になるのではないでしょうか?


いかがでしょう。なにも特別なことはありません。これをできない人が多いのは何故でしょうか?前回も説明したとおり「自分にはまだまだ…」とマーケットに耐える実力がつくことを待っている心理状態が邪魔をしているのです。良くあるのは「経験3年以上が要件だから自分は無理…」という理由。これについては次回私の経験を交えて書いていこうと思います。