先月、サンフランシスコ観光も兼ねてサンフランシスコからおよそ200km離れたモンテレーで開催された北米の通訳者会議"3rd North American Summit on Interpreting"に参加してきました。モンテレーには知る人ぞ知る”Monterey Insutitute of International Studies(MIIS)”があります。今回訪米は会議参加も大きな目的でしたが、この大学院の事についても現地で多くのことを知ることができました。そのMIIS日本語学科で、学生が運営するFacebookページが公開されました。
通訳を目指す方で海外で勉強を考えられた方なら一度は興味を持たれる学校だと思います。日本の外務省の新入職員は入省後まず通訳訓練からはじめるそうで、ここMIISへ留学して通訳翻訳技術を磨くのだと聞いたことが有ります。そのくらい信用が篤くレベルの高い学習機関だといえるでしょう。
街はとてもこぢんまりとしていて、高層ビルとは無縁の「田舎」といってもいいと思います。しかし、アメリカらしい自然の風景が豊かで、太平洋に面した景色は雄大そのものでした。カリフォルニア州と聞くと年中暖かい気候を想像するのですが、サンフランシスコも、そして特にモンテレーは6月中旬過ぎにもかかわらず半袖一枚ではとても寒くて過ごせない涼しい気候でした。私が寒がりだというのも有るかもしれません(笑)
図書館や学生食堂にもお邪魔しました。図書館は意外にも、日本ではあまり目にすることのない通訳翻訳関連の機関誌のようなものが充実していました。日英だけではなく他の言語ペアも対象ですので、日本語の書籍が充実しているとは言いがたいかも知れません。しかし、かなり古い辞書や用語辞典、通訳翻訳関連書籍を見つけて言葉や技術が進化している様子がなんとなく伺われました。
訪問したのはちょうど学校が夏休みに入ったばかりでしたが、ちょうどお昼時だったこともあって学生食堂には沢山の学生が集っていました。ただおしゃべりに興じている学生よりも、みんな真剣にお昼を片手に勉強しているな…というのが印象です。
実は、Twitterで繋がっている方の中にMIISで翻訳を教えておられる方がいて、その方とお会いすることができました。MIISの学生の様子を聞いているうちに、実際に日英の学生さんに会ってみたくなり翌日また学生さんや別の教員の方と食事をすることができました。
ここの授業料は実は高額で、若い人には一財産かかる…といった感じでしょう。それでもそれぞれが志をもってここへ進学し、かなり厳しいプログラムを時には友達と協力しながらこなしているということが伺えました。現在の日英の学生数は確か一学年(?)10数名ほどとお聞きした記憶があります。以前は日本人学生の方が圧倒的に多かったようですが、現在は日本人以外の学生(主にアメリカ人)が多いそうです。
学生さんの話を聞いてわかったのは、大学院が企業とのパイプもしっかりと開拓し、学生インターン制度を採用したり職業後の進路指導についても熱心であるということでした。卒業後の進路をしっかりとみすえているということからか、実際の授業内でも単に技術の指導にとどまらず、社会人としての通訳、サービス業としての通訳、技術者としての通訳、社内通訳、フリーランス通訳など、さまざまな観点からの指導アドバイスがなされるようです。
入学時にはもちろん言語運用能力他の審査、テストがあります。実際に既に翻訳家として活動されている方や、通訳のキャリアを積んだ方も勉強できるように、二年生からの入学もある一定の要件を満たせば可能で、卒業すれば修士号が採れるとのこと。教員の殆どは卒業生ということでした。
ここに私が紹介したのはほんの一部ですが、興味のある方は冒頭のFacebookページをチェックして下さい。まだ、開設されたばかりで書き込みは特にないのですがこれからの盛り上がりに期待したいところです。学生さんの生リポートが読めるブログリンクがありますので、これを読めばMIISの魅力を知ることができそうです。
おまけ…
ご紹介頂いた教員の方の名前に聞き覚えがあるなぁ?と思っていたら、今年初めにお仕事を頂いた東京でエージェント業もされている通訳の方でした。アメリカにいらっしゃるとはお聞きしていましたが、まさかこちらで教員をされているとは全く知らず、改めて世界は狭い…と思いました。
通訳を目指す方で海外で勉強を考えられた方なら一度は興味を持たれる学校だと思います。日本の外務省の新入職員は入省後まず通訳訓練からはじめるそうで、ここMIISへ留学して通訳翻訳技術を磨くのだと聞いたことが有ります。そのくらい信用が篤くレベルの高い学習機関だといえるでしょう。
街はとてもこぢんまりとしていて、高層ビルとは無縁の「田舎」といってもいいと思います。しかし、アメリカらしい自然の風景が豊かで、太平洋に面した景色は雄大そのものでした。カリフォルニア州と聞くと年中暖かい気候を想像するのですが、サンフランシスコも、そして特にモンテレーは6月中旬過ぎにもかかわらず半袖一枚ではとても寒くて過ごせない涼しい気候でした。私が寒がりだというのも有るかもしれません(笑)
図書館や学生食堂にもお邪魔しました。図書館は意外にも、日本ではあまり目にすることのない通訳翻訳関連の機関誌のようなものが充実していました。日英だけではなく他の言語ペアも対象ですので、日本語の書籍が充実しているとは言いがたいかも知れません。しかし、かなり古い辞書や用語辞典、通訳翻訳関連書籍を見つけて言葉や技術が進化している様子がなんとなく伺われました。
訪問したのはちょうど学校が夏休みに入ったばかりでしたが、ちょうどお昼時だったこともあって学生食堂には沢山の学生が集っていました。ただおしゃべりに興じている学生よりも、みんな真剣にお昼を片手に勉強しているな…というのが印象です。
実は、Twitterで繋がっている方の中にMIISで翻訳を教えておられる方がいて、その方とお会いすることができました。MIISの学生の様子を聞いているうちに、実際に日英の学生さんに会ってみたくなり翌日また学生さんや別の教員の方と食事をすることができました。
ここの授業料は実は高額で、若い人には一財産かかる…といった感じでしょう。それでもそれぞれが志をもってここへ進学し、かなり厳しいプログラムを時には友達と協力しながらこなしているということが伺えました。現在の日英の学生数は確か一学年(?)10数名ほどとお聞きした記憶があります。以前は日本人学生の方が圧倒的に多かったようですが、現在は日本人以外の学生(主にアメリカ人)が多いそうです。
学生さんの話を聞いてわかったのは、大学院が企業とのパイプもしっかりと開拓し、学生インターン制度を採用したり職業後の進路指導についても熱心であるということでした。卒業後の進路をしっかりとみすえているということからか、実際の授業内でも単に技術の指導にとどまらず、社会人としての通訳、サービス業としての通訳、技術者としての通訳、社内通訳、フリーランス通訳など、さまざまな観点からの指導アドバイスがなされるようです。
入学時にはもちろん言語運用能力他の審査、テストがあります。実際に既に翻訳家として活動されている方や、通訳のキャリアを積んだ方も勉強できるように、二年生からの入学もある一定の要件を満たせば可能で、卒業すれば修士号が採れるとのこと。教員の殆どは卒業生ということでした。
ここに私が紹介したのはほんの一部ですが、興味のある方は冒頭のFacebookページをチェックして下さい。まだ、開設されたばかりで書き込みは特にないのですがこれからの盛り上がりに期待したいところです。学生さんの生リポートが読めるブログリンクがありますので、これを読めばMIISの魅力を知ることができそうです。
おまけ…
ご紹介頂いた教員の方の名前に聞き覚えがあるなぁ?と思っていたら、今年初めにお仕事を頂いた東京でエージェント業もされている通訳の方でした。アメリカにいらっしゃるとはお聞きしていましたが、まさかこちらで教員をされているとは全く知らず、改めて世界は狭い…と思いました。