2013年5月3日

「猪野瀬知事よ、おまえもか…」

猪野瀬東京都知事が物議を醸していましたが、結局IOCからは処分無しということで決着がついた(?)ようです。

IOC、猪瀬知事発言を処分せず=20年五輪招致
時事通信 5月1日(水)21時46分配信

先日の知事の発言(失言)については、以下の通り

猪瀬都知事、イスラム失言を謝罪
AFPBB News 2013年04月30日 15:17
2020年夏季五輪の開催を目指す東京の猪瀬都知事は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)とのインタビューで通訳を介し、「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」と述べた。
その後のご本人がFBのGovernor of Tokyo (東京都知事 猪瀬直樹 の部屋)で、そんなつもりはなかったうんぬんかんぬん…と釈明とも反論(?)とも取られる書込みをされており、Twitterのフォロワーから「どうするの?」と問われると「FBに書いた」とメンションされるなど混迷していた様子です。この書込みは削除されて、現在は別のきちんとした「謝罪文」が掲載されています。

猪瀬都知事、一転謝罪 五輪巡る発言「訂正したい」
2013/4/30 12:11

まぁ…「やれやれ。」で終わるのかなと思っていましたが、通訳者にとっては見過ごせない発言が周辺から出てきました。Twitterで私がフォローする方が指摘されているのを偶然目にしましたが、Yahoo!ニュースに寄せられていた個人の記事です。

猪瀬知事失言、ディフェンス強化を。
松瀬学 | ノンフィクション作家
2013年5月1日 9時7分
「猪瀬知事だけでなく、できれば、帯同する通訳にもIOCの行動規範を理解してもらっていた方がいい。」
通訳がIOC行動規範を読んで、知事がそれに沿わない発言をしたら沿うようにでっち上げろ…ってことでしょうか?IOCの行動規範を通訳が読むくらいは別に問題はないと思いますが、それを「ディフェンス強化の対策の一つ」として明示するのは間違っていると思います。

それでも、ただ単に一個人の提言だから目くじら建てても仕方無いか…などと思っていましたが、あらあら今度はご本人の言。

五輪招致で都知事「他都市にも敬意払う」「失言はもう終わった話」
産経新聞 5月3日(金)7時55分配信

会見ではIOCから処分しないなどとする通知があったことを強調。相次ぐ質問に「もう終わった話だ。通訳を介した話でもあり、これ以上お話しする必要はない」などといらだちものぞかせた。
複数言語間のコミュニケーションで理解に齟齬が生じると、まずは」通訳や翻訳のせいにしてしまおうとする一般的な態度は今に始まったことではありません。「通訳翻訳を介することで微妙なニュアンスが伝わらないこともある」とでもおっしゃりたいのでしょうが、公式に謝罪までされている内容について「通訳を介した話でもあり…」ということは、いくら何でも言うべきではなかったはずです。 

「猪野瀬知事よ、おまえもか…」的な残念さが、この言わなくてよかった一言にずっしり満載です…。
 

ちなみに、詳しいことの顛末について知りたい方は、下記のTogetterが参考になると思います。〔報道検証〕五輪誘致:NYタイムズ紙が報じた猪瀬都知事のイスラム誹謗発言は①事実なのか②公式な発言なのか