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2012年12月26日

広島県警察民間通訳者研修会レポート



沢山の方にアクセス頂いたポストでしたが、事情により非公開にいたします。レポート内容について知りたい方は、個別にお問い合わせ頂ければ可能な範囲で対応いたします。広島県警察民間通訳者について知りたい方は、広島県警通訳センターへお問い合わせ下さい。
よろしくお願いします。

2013年1月16日(水)

宮原 美佳子
ピースリンク通訳事務所 代表

2012年12月23日

広島通訳翻訳新年会のお知らせ

広島で通訳翻訳の新年会を開催いたします。既に、上記 Upcoming event! でご案内の通り…なのですが(笑)

昨年はIJET23(日英英日翻訳者国際会議)を広島で行ったこともあり、今まで知らなかった広島近辺の主に翻訳者の方と知り合うことができました。普段、自宅あるいは会社PCの前で孤独な作業をしている翻訳者だからこそ、たまに会って仕事の苦労や喜びを分かち合える仲間は貴重です。

残念ながら、通訳者の参加はまだあまりないのですが、通訳の方はもちろん、英語に限らず他言語の方も大歓迎です。ちなみに、既に参加表明頂いてるKatrinさん(IJE23運営委員会のメンバーの一人)は、ドイツ語翻訳をなさっていて、翌日には東京でJATのTAC(Tokyo Activity Committee)主催の多言語翻訳に関するイベントで講師をつとめられます。

一方で、通訳翻訳を学校に通いながら勉強されている生徒さんも大歓迎です。通訳翻訳は確かに技術あっての職業ですが、フリーランスでこの職業を目指す方であれば、横の繋がりはとても重要です。業界一般についての情報交換のみならず、地方独特の業界情報を仲間達から得られるネットワークは是非とも確保しておきたいところ。

キャリアについて悩んでいる人であれば、既に翻訳通訳で活動している人たちは、みんなその同じ道を歩んできた先輩です。気後れせずにドンドン参加して下さい。

多くの方の参加をお待ちしています!

新年会で2013年をノッケから盛り上げる in 広島

日時
2013年1月11日(金) 18:30~

場所
Restaurant&Bar 独
広島市中区薬研堀2-11
セントラルゲート6ブロック

表題のリンクをクリックするとTweetviteに飛びます。
FacebookかTwitterのアカウントをお持ちでしたらどなたでも登録できます。
どちらもお持ちでない場合は、私に直接メールでご連絡下さい。

2012年12月20日

EU、単一特許制度を導入へ 翻訳費用など削減

かなり長引いた議論で、やっと…という感が強い当事者も多いのかも知れません。特許翻訳を専門にする方や、少数ヨーロッパ言語の翻訳者には影響が有りそうですね。

EU、単一特許制度を導入へ 翻訳費用など削減
2012/12/12 10:30

 【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)は11日、2014年に単一の特許制度を導入する方針を正式に決めた。企業や個人が英語、フランス語、ドイツ語のいずれかで申請すれば、ほかの国でも特許を認める。これまでかかっていた翻訳や各国での手続きなどの諸費用が約7分の1になる。

 欧州議会が11日に単一特許制度を承認し、1960年代に検討が開始された議論が決着した。今回の決定ではイタリアとスペインが自国の言語での申請が認められずに反対したことから、当面は両国を除いたEU25カ国での制度となる見通し。

 これまでは欧州特許庁(EPO)から特許を取得したうえで、発明品などを保護したい国ごとに翻訳や必要な行政手続きをする必要があった。手続きの簡略化により約3万6千ユーロ(約385万円)かかっていた費用が約5千ユーロで済む。米国(約2千ユーロ)に比べると依然として割高だが、一気に差が縮まる。欧州委員会は単一特許制度の導入により、欧州での特許申請件数が増えるとともに、費用削減で欧州企業などを支援できるとみている。

日本経済新聞

世界初マンガ翻訳公式コンテスト「Manga Translation Battle 2012」

翻訳にも本当に色んな分野があります。マンガ翻訳は未知の分野ですが、最近は大型書店へ行くと洋書コーナーに堂々と「洋書マンガ」が並んでいます。そんな中、こんなニュースを見つけました。

世界初マンガ翻訳公式コンテスト 受賞上位は北米在住者が独占
2012年12月16日(日) 01時27分

日本マンガを題材に、世界に向かってその翻訳を募集、それをコンテスト形式で競ったのが、「Manga Translation Battle 2012」である。“世界初マンガ翻訳公式コンテスト”を謳い、今年7月にスタートした。コンテストは日本のマンガ出版社39社が参加するデジタルコミック協議会が主催、そして文化庁のメディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業が協力する。マンガの国際交流を活性化させるプロジェクトである。
コンテストは、主催者から『チョコレートコスモス』(春田なな著/集英社)、『コッペリオン』(井上智徳著/講談社)、『神童』(さそうあきら著/双葉社)が課題として出された。日本から日本マンガのデジタル公式配信するマンガポータルJMangaを中心に実施した。その結果が12月13日に発表された。

受賞者は、大賞/作品優秀賞賞に『チョコレートコスモス』(春田なな 著/集英社)を翻訳したカナダ・トロント在住のmimizuさん、作品優秀賞に米国オハイオ在住Amanda Haleyさん、同国サンディエゴ在住のpinkie-chanさんである。さらに一般読者からのオンライン投票(有効投票824票)から神奈川県在住のSawa Matsueda Savageが読者投票賞に選ばれた。
mimizuさんは、副賞として2013年2月に東京で開催される文化庁メディア芸術祭開催中に予定するシンポジウムに招待される。このシンポジウムは、2013年2月21日18時半から20時半まで「海外における日本マンガのいま」(仮題)として予定されている。詳細は、後日、Facebookページで、告知される。

今回のコンテストは世界に向けとしたが、結果的には作品優秀賞は3名とも北米からとなった。これはコンテストの運営基盤となったJMangaが、まず北米向けのサービスからスタートしたことも反映していそうだ。同時に英語のマンガの翻訳者、読者は、北米に厚みがあることを示している。
もともと「Manga Translation Battle 2012」は、マンガ文化の海外普及の基盤となる優秀な翻訳家の発掘・育成を目的としているとみられる。海外へのマンガ文化発信の強化が言われる中で、今後そのニーズはさらに高くなるだろう。今回は、行政(文化庁「メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業」)がその支援をする。コンテストの開催を通じた、英語翻訳の拡大効果は小さくないに違いない。

しかし、本来であれば、日本マンガの読者人口の多いアジア、ヨーロッパ地域の言語でも同様の取り組みが望まれる。「Manga Translation Battle 2012」には、少なくないプロジェクト資金が必要とされるだけに、なかなか厳しい課題ではある。しかし、英語以外の優れた翻訳者のニーズこそ、今後さらに拡大するとみられる。コンテスト以外のかたちも含めて、今後の取り組みが期待される分野だ。

「Manga Translation Battle 2012」

大賞/作品優秀賞
Mimizu (カナダ トロント州在住)
作品優秀賞
Amanda Haley (米国オハイオ州在住)
pinkie-chan  (米国サンディエゴ州在住)

読者投票賞
Sawa Matsueda Savage (神奈川県)

授賞式・シンポジウム
日時: 2013年2月21日 18:30~20:30
場所: 六本木ヒルズ アカデミーヒルズ
『海外における日本マンガのいま』(仮題)
http://www.facebook.com/jmanga.official/app_260529577390869

デジタルコミック協議会
http://www.digital
ジェイマンガ
http://www.jmanga.com

以前、World Mobile Congress2011へ仕事で行った時に、コンテンツバイヤーの方とお話する機会がありました。その方によると、日本のマンガ(番組/動画)にはヨーロッパでもアメリカでも熱狂的なファンがついており、日本で放映されるとすぐに欧米でも動画が流れてしまう…そうです。もちろん、ほとんどが著作権をクリアせず非合法な公開になっているとか。

中でも、アメリカへの動画流出のスピードは飛び抜けており、日本の放送翌日には熱狂的なファンが英語字幕をつけてネット公開してしまうそうです。アマチュアのつけた字幕が視聴に耐えるモノかどうかは別にして、そういった事実があるためになかなかマンガ(動画)の日英翻訳がビジネスとして成立しないということの背景がここにある…と伺いました。

このニュースの例は動画ではありませんから少し事情が違うかも知れません。しかし、業界団体がいち早くこうした動き、つまりこうしたイベントを通じて一般に「価値ある分野であることを知らしめる」活動をすることで、一定の翻訳価値を守る姿勢は評価できると思います。

2012年12月18日

法廷通訳の仕事に関するアンケートのお願い

静岡県立大学法廷通訳研究会の高畑先生(フィリピン語通訳)より、法廷通訳経験者に対するアンケートの依頼がありました。経験者の方はご協力頂ければ幸いです。主旨他のアンケート情報は下記の通りです。
「法廷通訳の仕事に関するアンケート」
(回答可能期間~2013年1月31日まで)

目的:
法廷通訳人の労働環境の改善
「訳しやすい」日本語表現の研究

所用時間:
約15分

アンケート回答方法:
件名を「法廷通訳アンケート」としコチラへメール送信。(不明点質問等あれば合わせてご記入下さい。)折り返しアンケート入力用URLを送信しますので、回答をお願いします。

集計結果:
3月末に公表予定。回答者へは印刷物PDFファイルで集計結果報告書が送信されます。

無記名でも回答できますが、郵送先を記入していただけますと図書カード1,000円分をお送りしています。これは日本でおそらく初めての法廷通訳者対象の数量調査になると思われ、全国で100150名のご回答をいただければと考えています。集計結果は統計的に処理しますので、ご回答者様のお名前が出ることはありません。

2012年12月16日

16. 仕事の準備の仕方(レセプション編 その2)

前回からの続きです。

注意点4
司会者とゲスト、そして通訳の立ち位置を確認する。
レセプション通訳は逐次通訳が常です。つまり通訳もマイクを持ち注目される立場になります。進行を妨げない自分の立ち位置でありながら、司会者とゲストがよく見えるごく近い位置に構えるのが自然でしょう。

この時主催者側が慣れていない場合には、司会者ゲストの遙か後ろ側の暗いところに立つように言われてドッキリすることも珍しくありません。何しろ「通訳は黒子」と一般的に言われているようですから。

ですが「経験からこういう立ち位置でさせて頂く方が、オーディエンスから見たときにも自然です。」と、やんわりとレセプションゲスト全体を考慮しての配慮がある提案だということをアピールしてみて下さい。

あるいは、舞台袖の見えないところに机を構えて、そこから音声のみの逐次通訳を求められることも有るかもしれません。これは主催者の意向であれば致し方ないこともあります。しかし、余程なれているプロの司会者が回しているのでない限り、ついついそこに居ない通訳の存在と必要性を忘れてどんどん進行してしまうケースがあります。この辺りの判断は、現場の様子と主催者の意向を確認しながら行うしか無さそうです。 


注意点5
個別のスピーカーと詳細を打ち合わせ下記の確認。
固有名詞(個人・団体・施設・賞名等)-英日正式名称
カタカナ読み
どんなに素晴らしい原稿が出ていても、必ず直前に挨拶する方、スピーチする方には会ってお話を伺いましょう。その際「原稿に変更ありませんか?」と聞くと「ありません。大丈夫です!」と大抵の方はおっしゃいますが、大抵ウソです(笑)

もっと具体的に「言及されるのはAとBですね。その他の具体例や個人団体名、受賞の記録など紹介、出されることはありますか?」と聞いてみましょう。必ず「そういえば…CもDも、それからEもありました!」といってどんどん出てきます。その際、上記のスピーカー氏名の確認と同様、日英正式名称とカタカナ読みを確認しましょう。


注意点
メモ用紙とは別に「その3」「その4」のまとめ確認リストを作る。
実は私はこれで駆出しのころに失敗したことが有ります。直前の打合せで焦っていたためか、事前作成済のリストに書き足すのではなく、メモ取りように持っていったノートパットに記入してしまい、訳出の時にノートパットを前後にせわしなくめくりながら冷や汗もので通訳しました。そんなドジなことをする人はいないかもしれませんが…念のため。

実はこれはまだ試していないのですが…
最近iPadminiを購入しました。iPadminiくらいの大きさのタブレット機器にそうしたリストを表示させて舞台上に持って上がるのはいいかもしれません。緊急時には簡単に調べ物もできるし、その他の資料をさっと取り出すことも可能です。立って通訳するときに紙の資料を何セットも持っていることは非現実的です。使っていないときには、メモ台としても使えそうです(笑)

注意点
レセプションそのものの空気にのって訳出(エンターテイン)する。
あとは本番です。通訳が必要以上に一人エキサイトしてしまうのは頂けませんが雰囲気をぶちこわすようなお通夜から出てきたようなトーンのパフォーマンスは頂けません。(追悼などそういう場であれば勿論話は別です。)舞台に上がり、マイクを握っている限り「通訳は黒子」ではありません。しっかり自分もスピーカーのペースを引き継いで通訳自身も楽しんで通訳できれば、本当は特にエンターテインすることを意識しなくても上手く行くはずです。そのためにもしっかりした準備が重要です。

以上が7つの注意点でした。ご存知の通り、個別案件毎に事前に想定される状況はいくらもあります。もちろん、経験で得られる知識として準備をすることができれば確実です。しかし、準備段階ではレセプション関係にかかわらず、どれだけ想像力を働かせて準備ができるかが鍵です。ですから「はじめてだからできない…」という言い訳は、想像力を働かせる事ができれば不要です。

ぜひ、未経験者も参考にしてチャレンジして下さい。誰にも必ず「はじめて」があるのですから!


2012年12月15日

16. 仕事の準備の仕方(レセプション編 その1)

以前の記事にも書いた広島開催の国際アニメーションフェスティバルの仕事で、舞台通訳以外にレセプション通訳を久しぶりに行いました。今回のアニメフェスのサイドイベントとしてノルウェー大使館主催で開催されたレセプションでした。少し時間が経ってしまいましたが、レセプション通訳の準備の仕方について紹介します。が、特に気をつけるべき点だけを幾つか上げてみます。

注意点1
欲しい資料は具体的に依頼する。
司会者氏名、出席者氏名と肩書き、進行表、主催者、来賓、協賛企業等
資料入手、リサーチについては、特に他の通訳準備と変わることは有りません。資料請求はエージェントさんに「あるもの全部下さい!」と言うしかないでしょう。そうすれば普通に、レセプションの目的、司会者氏名、進行表くらいのものは普通に出して頂けるはずです。でも、出てこなければ具体的にそれらを挙げて依頼してみましょう。一旦資料がでたら、リサーチもは常識的にやっていれば問題無いはずです。


注意点2
国際会議、祝賀会、授賞式、就任式等の特定の状況設定での言い回しを事前に勉強しておく。
日本語でもそうであるように、セレモニー的な要素のある場ではある程度の決った言い回しがあります。例えば
「ただいまご紹介にあずかりました宮原美佳子です。」
これはそのまま訳せば”
× "My name is A, as has been mentioned in my introduction."
くらいになりそうですが、英語ではこうは言いません。
 "Thank you for your kind introduction."
○ "I appreciate/Thank you for your kind words of introduction."
というのが英語では一般的です。

実はこれを勉強するには私が通ったインタースクールがスクール生対象に出している「会議スピーチ表現集」が非常に良くできています。スクール生だった方は必ずお持ちのはずです。是非引っ張り出して勉強しなおして下さい。一通り全て暗唱しておけば、ほとんどの場合には軽く応用することで対応可能です。

お持ちでない方の為に「会議スピーチ表現集」コンテンツだけご紹介しておきます。

1. 呼びかけのことば
2. 司会と歓迎のことば
3. 開会のことば
4. 話の冒頭及び結びに使われる表現
5. 紹介のことば
6. 紹介と歓迎に対する答礼
7. 敬意と祝いのことば
8. 表彰、記念品の等の謹呈のことばとその答礼
9. 就任と別れの挨拶
10. 哀悼のことば
11. 閉会のことば
12. 会を中断したり、終わらせるとき
13. まとめのことば
 
これらのテーマで想定されることばを一度自分で整理してみるといいでしょう。「ご来賓の皆様…」「乾杯のご発声を…」「宴もたけなわですが…」「ご歓談のところ…」「国際交流の架け橋に…」いくらでも思いつくセンテンスは出てくると思います。

こんな本を活用するのもいいかもしれません。

全てに目を通すことも大切ですが、代表的なセンテンスを徹底的に暗唱することをおすすめします。


注意点
司会者を含めたスピーカーの氏名とタイトルを英日両方(読み方含め)で確認しておく
レセプションでは短い時間の間に比較的多くの人が前に出てスピーチを行います。ですので、スピーカー氏名とタイトルを個別に確認してある程度まとめておかないと大変な事になります。

また、日本人以外の方のお名前は、どういうカタカナ読みを通称としておられるのかを確認しておくことも案外重要です。案外外国の方名前を聞き取ってそれらしいカタカナにその場で変換することは難しいことなのです。

ここは「名前の部分だけ英語読みすればいいのでは?」との考え方も有るかもしれません。ですが、出席している日本人が聞き取れなければ、彼等がその外国人の方に名前を呼びかけることができません。小さなことですが、レセプションという場を考えれば大切な配慮です。

事前にできるのは、個別のスピーチ原稿でも出てこない限りこの程度でしょうか。個別にスピーチ原稿が出てきているときには、「仕事の準備スピーチ編)」
「仕事の準備スピーチ編)追記を参考にして下さい。

そうなると後は、直前の打合せに賭けるしかありません。ですが、実際行事の予定は往々にして変わるものなので、事前にもらっていた進行から内容が大きく変わってしまったからといってショックを受けるのは止めておきましょう。精神的にマイナスです(笑)

ですがそのためには通常の仕事よりはかなり早めに会場入りして、主催者やゲストにアクセスできるチャンスを探れるようにしておきましょう。あるいは、エージェントに直前打合せについて話をつけてもらうようにお願いしておければベストです。

(続く)

2012年12月10日

黒子の裏の顔 Interpreting Xmas- Give Me The Words.

通信機器が発達し、電話会議やテレビ会議システムが随分と普及してきましたが、それでもまだまだ通訳という仕事の多くは、通訳サービスを受ける人のいる現場に出向いて行うことがほとんどです。移動のためには新幹線や飛行機も頻繁に使います。

ふと考えると、私は昔から飛行機や飛行場の雰囲気が好きでした。海外にはじめてでたのはかなり遅かったのですが、憧れの飛行機と巨大な飛行場に胸躍らせたことは忘れられない思い出です。そして今、その飛行機を移動手段にして飛び回る仕事をしていることに、改めて合点がいきました(笑)


 

そしてそんな旅支度のシーンからはじまり、沢山の通訳者の表情をとらえたこんな動画を見つけました。

BGMも青い感じのボサノバで、絶妙に通訳中に経験する悲哀を表現している気がします(歌詞がまたいい!笑)。そして、通訳者の表情が豊かなことに驚かれたのではないでしょうか?「どんな内容の通訳をしているのか?」「今スピーカーがジョークを言った?」など多くのことが想像されます。

もっぱら「通訳者は黒子」と呼ばれます。確かに、ブースに入ってしまえばオーディエンスの前に出ることはありませんから全くの黒子といってもいいでしょう。でも、黒装束の向こう(?)で、通訳はこんなにも表情豊かに、困ったり、苦しんだり、そして時にはスピーカーの会話を楽しんだり、納得したりしながら仕事をしています。

2012年12月9日

通訳者の服装

先日、こんな記事を見つけて何だかちょっと嫌な気分になりました。
Nikkei Business ONLINE
その仕事、しくじったきっかけは“つけまつ毛”です
あなたが空回りする原因は自分の中にある
記事の内容を私バージョン(笑?)で一言で説明すると
通訳は黒子であり黒スーツが基本。とにかく出しゃばってはならない。
(つけまつ毛のオシャレなんてもってのほか…!)
でしょうか。私は別に通訳者は必ず黒スーツを来ていなければならないと思っていません。お客さまが満足できるレベル(服装、パフォーマンス含め)で仕事をこなせている限りは問題ないと考えています。つまり、つけまつ毛(以下、ツケマ)であってもお客さまがことさらそれを問題と思わないのであれば、ツケマいいじゃないか!というスタンスです。

そもそもこの記事の通訳は「肝心の仕事ができなかった。」というところが問題だったわけです。(ツケマそのものが問題ではありませんでした。)そのできなかった事実を、即ツケマに結びつけてしまい「ツケマ通訳/オシャレな通訳は使えない」的なイメージをつくり上げてしまうのはどうかと思うのです。もし彼女が素晴らしい通訳をしていたら…?「あの通訳さんは美しくてファッションセンスがいい上に、仕事も素晴らしい!」と評判になったかも知れません(笑)

ツケマそのものを問題にしているのではなく、その意識を問題にしようとしているのだと解釈も出来ますが、以下の文章から私はもっと別の挑戦的なメッセージを感じます。「通訳のクセにオシャレなんかするな…」と。(ちなみに私はツケマはしません、念のため。不器用でつけるのもメンテもプロにお願いする必要があるので…面倒なのです。)
通訳の女性はつけまつ毛をしていた

そこにはマナーのレベルを超えた“気合い”や過剰な“見られる側”意識がある。自意識が強い。目立ちたい。そういう感情がつけまつ毛に手を伸ばさせる。

それは裏方としての通訳官の職業意識のズレを物語る。「私を見て!」という通訳って成立しない。
このライターの言い分は、彼女が言及している通訳については正しいかも知れません。しかし「裏方としての通訳官」とまで言いきってしまうのは果たして適当なことなのか?通訳はいつの場合も完全に裏方なのか?という疑問がフツフツと湧いてきます。

時には裏方にとどまらず、通訳が少しだけ前に出て双方の理解を整理したり、お客さまの意図を知った上で意識的に会話を方向付けるような言い回しを採用したりすることは珍しくありません。

プロに求められるのは違う図々しさ

「私は存在しないという前提で・・・」という身のひそめ方が、異なる言語の会話をさも会話風に成立させる。通訳を挟んだ仕事は何度か経験しているが、皆、黒服だ。手話通訳もまた黒スーツ。つまり黒子に徹しますよという意識がその色を慣例として選ばせている。

(中略)

「会話すべき方々の役に立てるよう、邪魔しないよう、彼らの背後に姿を消し、言葉のみ、図々しいほどに割って入って通訳する」のが通訳官の醍醐味ではないか。
知合いからかつて聞いたことのある女性通訳さんなのですが、テーマカラーはピンクで海外出張でも毎日違ったデザインのピンクスーツを用意して持っていくそうです。それでも彼女のパフォーマンスはピカイチであり、ピンクスーツはむしろ彼女のステータスのように語らえるそうです。「あ、あのピンクの通訳さんね!」といった感じで。

この記事では、手話通訳にも言及し彼等が黒スーツ基本であると言っています。ですが、そういう考え方がありながらも、手話通訳サービスを受ける側には「黒は目が疲れる。」という意見もみられるようです。

「通訳者を使う。」という言い方は一般的です。しかし「使う」という意識の中に「一緒に進めよう」という意識のあるクライアントとの仕事は大抵上手く行きます。会議で果たしたい目的を知った上で、通訳の合間に汲み取った意図を文化的に解釈しなおして、積極的にクライアントに伝えることも可能になります。

言葉の解釈とは常に主観的なものです。そして通訳者は自分の解釈をなるべく正しく伝えることに力を注ぎます。そのためにはいつも「会話すべき方々の役に立てるよう、邪魔しないよう、彼らの背後に姿を消し」ていては上手く行かないこともあるのです。

このあたり、以前にも「通訳は黒子か」という記事にも書いています

 
通訳現場はどれをとってもツケマが相応しくないか?」ということはさておき「通訳は裏方。裏方はオシャレなんかするな」的な乱暴な解釈につながりかねないこの記事の書き方に、なんとも納得いかない気持ちが残りました。


ちなみに、TPOに沿う形であればオシャレをするのは楽しいし、それで気分が上がればパフォーマンスが上がる…と言うことはあると思うのです。うーん、私だけ(笑?)

2012年12月8日

従軍通訳の苦境

以前、従軍通訳についての記事を書いて以来、ネット上にのる戦場で活動する通訳についてよくチェックするようになりました。というより、ネット上の通訳情報をチェックしていると、特に8月-10月にかけては従軍通訳がサービスした国に対して亡命するも、差し戻されるケースの報道が特に増えてきたと言った方が正しいかも知れません。これはその中で見つけた動画です。(埋め込みができないので、リンクからご覧下さい。)

KATHY McLEISH: Last year the United Nations Refugee Agency warned that the Taliban had ordered its supporters to "capture and kill any Afghan who is supporting or working for Coalition forces". It also it feared for coalition supporters such as Afghan interpreters. Australia's Refugee Review Tribunal made a similar finding that persons or relatives of persons perceived to be supportive of the Government of Afghanistan and/or international military forces were targeted and killed.

従軍通訳のその後についてかなり包括的に報道した数少ない動画だと思います。文書になった調査結果で、はっきりと協力した通訳者は即ターゲットとなるということに言及し、それについて報道しています。

実は以前Twitter上で下記のTweetを見つけずっと気になっていました。情報ソースがなかったのですが、この報告書を見て数字の正確性は別にしても、従軍通訳者が過度に危険な状況にさらされていると言うことは十分に理解できます。


2012年12月7日

15. 通訳学校では教えてくれないコト -仕事の探し方-

前回は「マーケットに飛込め」でした。次に問題になってくるのは「どうやって?」ということです。具体的には特に突飛なやり方ではなく、普通に職探しを淡々とするだけです。

例えば今日のYahooリクナビを使って「通訳翻訳/東京23区」とキーワード「通訳」で検索したところ49件がヒット、そのうち業務内容に実際通訳が入っているものだけを数えると(長期、中期案件で)10件ありました。リーマンショック以降案件数は減っていますし時給の下落傾向は否めませんが、それでも東京にはまだこれだけ派遣通訳の需要があるわけです。

ヒットした案件を見てみると、企業分野が多岐に渡っていることがわかります。私がフリーランスになって東京でペアを組ませて頂いた通訳さんの経歴をきいていると、主に経験を積まれた分野は以下の業界に分類されるという印象です。

某大手携帯電話会社 お父さんで有名…
某大手テーマパーク(関東・関西) テーマパークと言えば…

システムインテグレータ系企業(IT)
製造関連企業(主に自動車業界)
メディカル関連企業
生命保険関連企業


2012年12月5日

14. 通訳学校では教えてくれないコト -マーケットへ飛込め-

通訳になりたいと思ったときに考えられるキャリアパスはどんなものか…?意外と「通訳になる」と自分の志を定めた人でさえ、具体的にどう進むべきかが見えないと悩んでいる人が多いようです。

以前、小学生から受けた同様の相談ついての返信を紹介しましたが、もう少し踏み込んだ形で通訳のキャリアパスについて考えて見ました。既に、ある程度言語に精通し、通訳学校に通うなど、通訳になることを決めている人向けに、自分の経験を踏まえて私の考える「通訳のキャリアパス」をご紹介したいと思います。


進め?止まれ?
言いたいことはネタバレしておくと「現場の経験が通訳を作る。」と言うことです。でも実際には現場に出ることを恐れる人が多い。「自分の実力はまだまだなので現場には出られません。」という人すごく多いのです。

でも、そもそも誰があなたの実力レベルを「現場に出ることができますよ。」と判断してくれるのでしょう?