2012年11月26日

10 Tips for Working with Language Interpreters

一般に通訳と翻訳の違いやその内容についてはよく理解されていないことが多く、通訳翻訳者と仕事をするとき「どうするのが効果的か?」ということは、なおさら理解されていないといえるでしょう。

長く通訳を使い続けている会社でも、なかなか効果的に通訳者を使えていないパターンは良くあることです。そうした状況に応えようと、通訳者翻訳者サイドからも様々な啓蒙活動が行われてきましたが、広げていくのはなかなか難しいようです。

実際先日ご案内した「翻訳失敗しないために~翻訳発注の手引き」もそういう主旨で作られたものですが、原文は10年以上前に発行されたものです。今回の日本語版発行で広まればいいと思います。

そんな中、偶然こんな動画を見つけました。
「医療従事者が通訳者と効果的に仕事をするための知恵10」
とでもいったところでしょうか。



こういうのはわかり易くていいですね。AIICの同時通訳者が画面に向かってしゃべり続ける同様の主旨の動画は有るのですが、聞いていて飽きてしまうんですよね…。業界啓蒙活動としてもっと動画を効果的に使うべきだなと思います。

実際、私が所属するJATでは会員であれば過去のIJET(日英英日翻訳者国際会議)、様々なサブグループの活動の録画コンテンツを自由に閲覧することができるようになっています。もっと、一般にも開かれるようになるといいのですが…。

だからと言ってけして通訳ネタのアニメ「わくわくウォッチング!」のスジャーター洋子さんは参考にしないで下さい(笑)でも、このシリーズではいろんな意味で、通訳の本質をついてるところも有るんです。とりあえず「何があってもめげない元気」だけは大いに参考にしたいところ。



このアニメは日産の「低燃費少女ハイジ」を手がけた有名なゴールデンエッグスというスタジオが作っているらしいのですが「通訳と効果的に仕事をするための知恵10」とか作ってくれないかしら…?絶対、みんな見てくれると思うのだけど!

2012年11月23日

洋書紹介サイト「洋書ファンクラブ」

「洋書ファンクラブ」というサイトを紹介します。このサイトはアメリカ在住の渡辺由佳@YukariWatanabe さんが運営されているものです。前からサイトのことを知ってはいたのですが、最近になってはじめてじっくりサイトを眺めるようになりました。有名なサイトなのでご存知の方も多いかも知れませんが…。

Amazonのベストセラーの大仰な書評につられて購入したものの、単純過ぎる内容で大衆受けしているだけの作品に当ってしまい、がっかりすることも何度かありました。また、友人から聞いてどんな本がおもしろかった?と聞いても、その人の趣味と自分の趣味が合っているかどうか分りらないな…と思うことも

日本の書籍であれば、書店に足を運んでAmazonでいう「なか見!検索」をしたいだけしてからおもしろそうなら購入ということもできます。しかし、洋書の場合だと書店に行って手にとって確認できない場合がほとんどです。


英語で書評を紹介するサイトは実際沢山ありますが、日本人目線でどんな洋書がおもしろいのか?が知りたいとき、このサイトは強い味方です。様々な賞の受賞作品網羅されており、選ぶ際のジャンル設定も非常に細かくて、英語の難易度や対象読者も詳しく紹介されています。

このサイトをガイドにして読み進めていくのも楽しいかも知れません。関連サイトもあるので、そちらもチェックしてみて下さい。私これからこのサイトのお世話になる事が増えそうです。

最後に、最近読んだ本を紹介します。これは洋書ファンクラブで見つけた本ではないのですが、Amazonで偶然見つけました

Danielle Ofri
Medicine in Translation:Journey with My Patients
Beacon Press 2010 


著者は自身もアメリカ国外にバックグラウンドを持つ女性医師です。勤務先の病院はアメリカへの違法合法含めた移民や移民二世、時には難民としてアメリカに来た外国語を話す患者を多く受け入れています。彼女日常会話程度のスペイン語を話せる事から、自身もスペイン語を使って、別の言語の時には電話越しの医療通訳の助けを借りながら、時には彼らの片言の英語を紐解くようにしながら診察をすすめていきます。「ことば」を介しておこなわれる患者達との交流、見えてくる彼らの数奇な人生や運命、そしてアメリカという国を、やさしい患者に寄り添う医師の視点から描いた作品です。

2012年11月21日

「翻訳で失敗しないために~翻訳発注の手引き」

私のTwitter上での知合いの翻訳者である杉本優さんが、英国翻訳通訳協会(ITI)全米翻訳者協会(ATA)で発行しているクライアント啓蒙活動用の冊子 “Translation: Getting It Right – A guide to buying translations”(英語版)を翻訳されました。

この冊子の翻訳に至った詳しい経緯は、コチラの杉本さんのサイトからどうぞ。

彼女のブログにもありますが、機械翻訳を使った公的なサイトの誤訳騒動が春頃に頻発したころに、そういえば杉本さんがTwitterで「訳してみたいな…」と仰っていたのを思い出しました。その後、JAT(日本翻訳者協会)とJTF(日本翻訳者連盟)に掛合って、後援者団体として本冊子の普及に協力してもらう事になったそうです。

2012年11月15日

医学英語関連のセミナー及びワークショップ

所属するMITA(Medical Interpretrs and Tranlators Association)より、医学英語関連のセミナー及びワークショップ開催のお知らせが来ましたので転載します

IJET23でも医療通訳についてお話頂いた押味貴之先生からの案内です。先生がお勤めの日本大学ではこうしたセミナーやワークショップを一般にも公開する形で開催されています。場所は東京ですので地方からの参加は難しいかも知れませんが、案内の最後にFacebookに設置した日大医学関連英語グループページや、日大による医療関係用語集のURLが公開されています。

FBページでは、これまでに行ったセミナーの資料がフリーで公開されており、医療関係用語集のサイトは、既に医療関係の翻訳をされている方にも役立つデータベースとして、また学習者用の演習教材としてよくまとまったものになっています。

2012年11月7日

レポート: 第一回 医通訳ボランティア養成講座 in 広島

クリックすると別画面で拡大表示します。
先日ご案内していた医療通訳セミナーに参加してきました。セミナー最中の様子はTwitterでほぼシェアさせて頂きました。一緒に出席していた@Fucchi_Y さん (ほんやくの淵・つうやくの川)がTogetterしてくれました。TLの中には、彼女がセミナー後に講師の方と話をしてみた感想等も入っていて、興味深いものとなっています。是非、参考になさって下さい。またTLを通じて手話通訳者の方にも示唆のあるコメントを頂きました。手話通訳と言語医療通訳の現状は似ているところが多いため、共同での効果的な取組みが望まれます。

セミナーの資料を下記にシェアします。「MICかながわ」さんはいち早くボランティアが組織的な動きを始めた神奈川県で立ち上がった組織で、紆余曲折をされながらコミュニティー通訳の重要性を辛抱強く訴えながら今日の組織を築いてこられました。