2011年6月30日

6. 仕事の準備(スピーチ編)追記

先日の記事ですが、公開直後からいつもにない勢いで閲覧していただいているようで、皆さんの興味の高さがうかがえます。その中で、仙台にお住まいのフリーランス(英語)通訳者@kmicoco(Mihoさん)から逐次のスピーチの場合に考慮する点についてTweet頂きました。

よく考えて見たら確かにそうです。同時通訳と逐次通訳の場合では現場での準備がずいぶん違います。その点について幾つか追記しておきます。

2011年6月26日

6. 仕事の準備(スピーチ編)

昨日Twitterで「スピーチの通訳準備はどうやってる?」と聞かれたことから、私なりの準備方法をシェアしました。でもよく考えてみると、通訳学校では題材によってどう準備するか?は殆ど教えてくれませんでした。

ほぼ毎回、次回の課題テープか原稿を渡され「準備してきて下さい。」とだけ言われていた記憶があります。「準備の仕方は自分で考えなさい。それも勉強です。」という事も有るのでしょう。通訳学校が長かった私は、題材によって勉強の仕方、効率の上げ方はそれぞれ違っていると考える様になりました。

今回はスピーチ編です。Twitterで私のやり方をシェアしたところ、関西でフリーランス(英語)通訳をされている @chizuko_h (Hanaoka Chizuko)さんからも「これでいいのかな?って思いながらやってたから、美佳子さんの話をきいて安心しました。」とコメントを頂いたので、準備内容としては複数通訳(笑?)の実績があるため信頼してもらってよいと思います。

また、他の人はどうしてるんだろう?と関東のフリーランス(中国語)通訳 @Kana_Hashimoto (橋本 佳奈)さんが疑問を投げて下さったことで、このまとめが出来ました。私も聞かれてみて、改めて「そういえば私はこう意識してやってるなぁー」と気付いたこともあり、そういった内容や、彼女の視点も含めています。

おそらくプロ通訳者はみんなそれぞれの方法で準備していると思います。ですからこれはあくまで私達が考えるやり方であって、王道でも何でもありません。他にこんなやり方があるよ!と言う方がおられたら、ぜひシェアしていただけると有りがたいです。

橋本佳奈(@Kana_Hashimoto)さん、Hanaoka Chizuko( @chizuko_h) さん、ありがとうございました!

2011年6月22日

日英・英日翻訳国際会議 広島(IJET23)

5月にシアトルで開催されたJAT(Japan Association of Translators)/日英・英日翻訳者協会主催の日英・英日翻訳国際会議IJET(International Japanese English Translation)Conferenceへの出席については、以前このブログでも書きましたが、本日は来年行われる「IJET23 in 広島」のご案内です。

会期:2012年6月2日(土)・3日(日) 「とうかさん」の週です。
会場:広島国際会議場

実は初期メンバーでの活動の開始は、思えば昨年の5月でした。すでに、この時期には会場の下見を始めていたように記憶しています。この会議の運営委員メンバーの志気の高さがおわかり頂けると思います。


現在、運営委員メンバー総勢10名強がすでに何度もスカイプ会議を開くなどして、プログラムの内容もどんどん具体化に向けて動き出しました。ちなみに、運営委員長は4月に広島でセミナーを共催したときの相棒・大越正浩さん(office-UNITE)で、私は副委員長を務めています。

広報やWEB担当もすでにやる気全開で、例年にないスピード!とJAT理事会に言わしめる速さで動いており、また、今までにないアプローチも展開中です。

WEBサイト:










内容はまだまだこれから充実させていく予定です。

2011年6月20日

「オシムの伝言」 千田善 著

いつだったか、著者の千田さんのサイトを拝見して「いつか読んでみたい。」と思った本でした。ただ、私自身特にサッカーが大好きというわけでもなく、なかなか手が伸びなかったのですが、出張先で立ち寄った本屋で偶然発見し、なぜか(笑?)ここであったが百年目の勢いで即買いしました。

いざ読んでみるとサッカーファンで無くとも引き込まれる内容でした。それはオシムさんの人柄でもあり、千田さんの人柄でもあるように思います。

そして、全編通して私が強く感じたことは、人間にとっての言語・言葉の重要さです。これは、後半部分でハッキリとサッカーとの関係で、千田さんとオシムさんの口からも語られています。

2011年6月16日

5. 派遣で働く-自律した働き方

去る5月29日夜、Ustreamで出張先のホテルの部屋から「お気楽じゃだめよ!派遣社員」と題してライブ放送をしました。手に入れたばかりの慣れないガジェットからの放送だったため、音声が最初途切れたりと視聴していただいた皆さんには大変ご迷惑お掛けしました。ごめんなさい。

今回、通訳学校で教えてくれない事シリーズでこの「派遣で働く」を取り上げるのには、二つ理由があります。一つはモチベーションの維持。そしてもう一つが通訳(専門)キャリアのスタートです。

通訳学校に行くようになると、後はもう勉強するのは当たり前…とは言いつつ、あんなに高い受講料を払ったのになぜだかやる気が続かないというのは、恥ずかしながら私も何度となく経験しています。通訳学校で講師やクラスメートに刺激を受けながら「やるぞー!」と気を取り直すことも有りますが、それだけではやはり長続きしません。ずばりそれは、緊張感が足りないからです。

そして、本ブログの「通訳学校では教えてくれないコト」をちゃんと実践していれば、今の段階であなたは英検一級を保持し、やる気満々!通訳に絶対になりたい!と希望に燃えているはずです。ところがそんなあなたにも「萎える」時は必ず来ます。だって、人間だから具体目標の見えないことに向けて頑張ることには、やはりインセンティブが無いと難しいのです。

インセンティブといっても何か自分にご褒美を買ってあげるとか…そう言うことではありません。茂木健一郎先生言うところのアハ体験です。ここでいう「アハ体験」は、通訳をする作業が快感と思えるような体験をすることで「通訳をしたい!」と自分自身から思うようになること、と私は解釈しています。でも、本当にそうした経験をするには、自分の頭で考えて自律した働き方を意識することが重要だと私は思うのです。例えば以下は、ものすごい希望的観測で「何も考えなくても上手く行っちゃった」的パターンです。

2011年6月15日

「翻訳・通訳とフリー」アイデアコンペ結果発表

遅まきながら御報告です。去る6月4日「翻訳・通訳とフリー」アイデアコンペの結果発表が行なわれました。詳しくは 関根マイクさんのサイトをご覧ください。

私のアイデアの結果は同率三位でした。投票いただいたみなさん、大変ありがとうございました。私自身は、(私自身のアイデアと)一位になった関根さんの「医療通訳とフリー」にとても可能性を感じて投票しました。「医療通訳とフリー」のアイデアは、言語通訳に限らず、手話通訳や、専門の医療従事者で個人が負担するには高コストの職種に適応出来るのではないかと考えます。実現可能性も高いのでは?とあまり根拠なく直感で思っています。

私のアイデア発案についてですが、日頃考えている「交通費の問題をどうクリアできるか?」という疑問がキッカケでした。順番として逆になってしまいましたが、発案のバックグラウンドを少し詳しく説明します。

2011年6月1日

「国際共通語としての英語」 鳥飼玖美子 著

注意:
書評というよりはかなりネタバレ的な内容です。ごめんなさい。

以前「英語と日本語のあいだ」菅原克哉著について書評を書いています。しかしそれは、最近のコミュニケーション力重視の学校英語教育に危機感を覚え、訳読(文法学習)の重要性を肯定しつつも、本当にそれ一本槍でよいのか?偏重しない、英語の筋肉を鍛えるやり方があるのでは? という疑問満載なものでした。

この本は、その疑問の本質を明らかにし「新しい英語学習・教育」のあり方の概念を提示してくれました。そしてさらに、なぜ共通語としての英語なのか?についても、圧倒的多数の英語ノンネイティブとしての立場から定義付けをし、対応の仕方を大胆に示しています。

以前の私は「英語を国際共通語」と表現する事にとても違和感がありました。事実上、最も世界で共通語としての扱いを受けているのは承知しています。でも、その事実のみで「共通語」という位置づけで捉えて良いものか?と疑問に思っていました。